この記事では、「異郷」と「異国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「異郷」とは?
異郷は、いきょうという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、他と違っているという意味の異の漢字に、田舎やふるさとといった意味がある郷の漢字を付け足す事により成立した言葉となっています。
だからこそ異郷は、自分の郷里や母国ではない他所の土地といった意味を表すのです。
「異郷」の言葉の使い方
異郷は、自分の生地ではない他所の土地といった意味を表現する際に使われる言葉となっています。
あくまで生まれ育った土地ではないという意味合いなので、必ずしも外国を指し示す訳ではありません。
外国も含めて馴染みのない他所の土地といった意味を表現する際に、この異郷が使用されているのです。
「異国」とは?
異国は、いこくという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ことなるや別のといった意味を持っている異の文字に、こっかや1つの政府に属する土地といった意味を有する国の文字を加える事で、誕生した言葉です。
以上の事から異国は、外国を示します。
「異国」の言葉の使い方
異国は、母国以外の国といった意味を示す際に用いられる言葉です。
ただし直ぐ隣の国というよりも、遠く離れていて、距離も文化もまるで違う様な海外の国に対して、この異国という言葉が使用されています。
「異郷」と「異国」の違い
異郷と異国の文字表記を見比べれば、即座に2文字目の漢字に郷と国という明らかな違いがある事に気付く事が可能です。
しかも2文字目の漢字が違う事で、表す意味合いにも違いが生じています。
まず異郷は、自分の郷里や母国とは違う別の土地という意味を表すのです。
そのため必ずしも、外国を指し示す訳ではありません。
一方の異国は、母国とは違う別の国、という意味であり、外国を示します。
まとめ
2つの言葉は最初の異の漢字は同じものの、その次の漢字は、郷と国という違いがあります。
そして漢字の違いがある事で、示す意味にも相違点を見出す事が可能です。
ちなみに異郷は、自分の母国や郷里とは違う土地、つまりは馴染みのない土地を表現する際に使用されます。
対する異国は、母国とは別の国である、外国を示す言葉として用いられているのです。