為替相場のニュースで使われる言葉「円高」と「円安」は具体的に何を意味しているのでしょうか。
今回は、「円高」と「円安」の違いを解説します。
「円高」とは?
「円高」とは、「円の価値が高まること」を意味する言葉です。
「円高」の使い方
変動相場制を採用している通貨は市場取引によってその価値が決まります。
通貨を求める人が多ければ多いほど価値は高まり、求める人が少なければ通貨の価値は低くなります。
他国の通貨と比較して円の価値が高まることを表す言葉が「円高」です。
円を求める人が多くなるほど「円高」になります。
日本から輸出される日本車が人気になると多くの国は日本車を購入するために決済用の円を求めます。
円の需要が高まると高くてもいいから手持ちの外貨を円に変えたいという人が現れます。
それまでは1ドルを100円に交換できていたところをどうしても必要なので1ドル99円でいいから交換して欲しい、というような形で円の価値が高まる現象が「円高」です。
「円安」とは?
「円安」とは、「円の価値が低くなること」を意味する言葉です。
「円安」の使い方
多くの人が円を手放して外貨に交換したいと考えると円の価値は相対的に下落します。
それまで100円で1ドルに交換できていたのが101円出さないと1ドルに交換できなくなる状況が「円安」です。
「円高」と「円安」の違い
円の価値が高くなるのが「円高」、円の価値が低くなるのか「円安」です。
反対の意味を持つ言葉なので一つの通貨に対して「円高」と「円安」が同時に発生することはありません。
「円高」の例文
・『円高は輸入に有利だ』
・『日本経済が発展すると円高になる』
「円安」の例文
・『輸出企業にとって円安は有利に働く』
・『円安のせいで物価上昇が止まらない』
まとめ
「円高」と「円安」はどちらも為替相場の動きを表す言葉ですが表している内容は正反対です。
円の価値がどのように変化するのか、それぞれの言葉が表す意味を正しく理解しておきましょう。