移動や道のりに関する言葉として「往路」と「復路」があります。
セットで使われることが多いこの二つの言葉はそれぞれ何を指しているのでしょうか。
今回は、「往路」と「復路」の違いを解説します。
「往路」とは?
「往路」とは、「行き帰りのうちの行きの道」を意味する言葉です。
「往路」の使い方
行ってから帰ってくることを前提にした時の行きの道を指します。
移動全体のうち前半部分を指し、一般的には出発点から目的地までの道のりを指す言葉として使われます。
東京から横浜まで移動し用事を終えてから再び東京に帰ってくるという旅程の場合、東京から横浜までの道のりが「往路」です。
「復路」とは?
「復路」とは、「行き帰りのうちの帰りの道」を意味する言葉です。
「復路」の使い方
行った後に帰ってくる時の道を指します。
総移動の後半部分にあたり、目的地からの戻り道を指す言葉です。
行く時に使った道と同じ道をたどることもありますが、別のルートを通っても行ってから帰るための道であれば「復路」と呼ばれます。
「往路」と「復路」の違い
行き帰りのうち前半部分に当たる行きの道が「往路」、行き帰りのうち後半部分に当たる帰りの道が「復路」という違いで区別されます。
徒歩や車などで移動する場合は実際に歩いたり走ったりした道を指しますが、飛行機や電車など公共交通機関を利用しての移動では移動するのに利用した経路を指して「往路」や「復路」と表現します。
「復路」と似た意味を持つ言葉として家や拠点に帰る道を意味する「帰路」があります。
最終的に帰る先となる家や拠点から出発した場合は出発地点へ戻ることを意味する「復路」と「帰路」は同じ道を指しますが、家や拠点以外が出発点である場合は「復路」と「帰路」で目指す先が異なります。
「往路」の例文
・『往路は渋滞もなく順調に進んだ』
・『往路では楽しい旅になると期待に胸を膨らませていた』
「復路」の例文
・『はしゃぎすぎて復路ではずっと眠っていた』
・『行きとは違う道を復路に選ぶ』
まとめ
「往路」と「復路」は往復するときのそれぞれの道を指す言葉です。
難しい言葉ではないので正しく意味を理解しておきましょう。