この記事では、「一気に」と「一息に」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「一気に」とは?
やっている途中で手を止めず、最後までやり遂げることを「一気に」【いっきに】といいます。
「一気に窓を拭く」というように、迷いなく上から下まで拭いてきれいにするのです。
途中休まずに行なうことでムラが無く、均等に拭けます。
物事はいっぺんにやり遂げるという場面で使われていますし、「一気に老けた」と使われている言葉です。
「一息に」とは?
物事を一度に集中して行なうことを「一息に」【ひといきに】といいます。
迷い無く取り掛かり、いっぺんに物事をやりたいと思うときの行為を指すのです。
それほど自分に与えられた使命に応えるために行なう方法になります。
例えば、いっきに空気を吸い込んだり、急な階段を上りきるために気合を入れてやり遂げるといった場面で使う方法を指す言葉です。
「一気に」と「一息に」の違い
ここでは「一気に」と「一息に」の違いを、分かりやすく解説します。
最後まですべてやり遂げることを「一気に」といいます。
「一気に食べる」といえば、途中でやめることなく動きを続けて終わらすわけです。
もう一方の「一息に」はしっかり物事をやり遂げるため一度に集中して大きく膨らませたり、相手をより説得させるために話すといった状況で使われています。
「一息に」よりも「一気に」の方が幅広い場面で使われている点が違うところです。
「一気に」の例文
・『雪崩に飲み込まれた彼は、一気に平地まで押し流された』
・『用事を思い出した兄は、蕎麦茶を一気に飲み干して出かけた』
「一息に」の例文
・『弟のために、兄は一息に風船を膨らませて渡した』
・『時間がないので、一息に50段を駆け上がってお参りした』
まとめ
「一」を使った言葉ではありますが、「気」と「息」に違いがあります。
この点に着目して、どのように使えばいいか意味を学んで使い分けてみるといいでしょう。