ビジネスシーンや初対面の人と会話をするとき、目上の人と話す際など、日本語では敬語をよく使います。
また、敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語があり、日常生活の中でこれらを使い分けています。
一方、英語にはこういった敬語の区分がありません。
ですが、「英語には敬語がない」というわけでもないのです。
丁寧な言い方がふさわしい場面は英語圏でも多くあります。
今回は1文を例にとり、丁寧な言い方を考えてみましょう。
「情報を共有させていただきます」の日本語での解釈
「〜させていただく」という言い方は日本語でいう謙譲語です。
「情報を共有する」ということに対して許可を求めるニュアンスが含まれています。
ビジネスシーンなどでは日本語・英語問わず丁寧な言い回しが求められるので、単に「情報共有します」という英文では不適切な場合もあります。
「情報を共有させていただきます」の英語とは?
「情報を共有させていただきます」の英語の例文を見てみましょう。
「Let me share the information. 」
「We are ready to share the information.」
「情報を共有する」の部分は「share the information」と表現することができます。
その上でそれぞれの文について詳しく見ていきましょう。
「情報を共有させていただきます」を使った英語の例文(使用例)
・『Let me share the information. 』(直訳:私に情報共有をさせてください)
「let」は「〜させる」という意味ですが、「Let me 〜」の形で「私に?させて」と訳します。
この使い方はビジネスシーンでも多く、「させていただきます」という許可を求めるニュアンスにも当てはまります。
・『We are ready to share the information. 』(直訳:私たちは情報を共有する準備ができています)
「be ready to〜」で「?の準備ができている」という意味です。
直接「情報を共有する」というのではなく、「準備ができている」とワンクッション挟むことで丁寧な言い方になります。
・『We would like to share the information. 』(直訳:私たちは情報を共有したいと思います)
「will」でも良いですが、「would like to」の方が丁寧な表現なので、ビジネスシーンなどではこちらを使う方が安心です。
基本的に「Can you 〜?」より「Could you 〜?」「Will you 〜?」より「Would you 〜?」など、過去形にする方が丁寧な表現と言えます。
まとめ
今回は敬語を使った文を英語に訳しました。
「させていただく」を英語にする、と捉えると難しいですが、丁寧な表現にする、と考えると文を作りやすいです。
日本語のような敬語はないものの、英語圏でもカジュアルな表現と丁寧な表現が存在します。
特にビジネスシーンなどではしっかり使い分けていきましょう。