「及び腰」と「軟弱」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「及び腰」と「軟弱」の違いとは?違い

この記事では、「及び腰」「軟弱」の違いを分かりやすく説明していきます。

「及び腰」とは?

「及び腰」とは、「不安定な姿勢で動作をする」さまや「安定しない腰つき」などを表しており、その意味が転じて「自信がなさそうな」態度、あるいは「中途半端ではっきりしない」様子などを示す語句として用いられています。

「あることを行う際に遠慮がちである」などというニュアンスで用いられている文言で、「へっぴり腰」あるいは「弱気」などという語句と同様の意味をもっている表現として用いられています。


「軟弱」とは?

「軟弱」とは、「品質がやわらかくて弱い」もしくは「性格や態度などが弱々しい」などという意味合いで使われている言葉です。

「辛いことなどに耐えられない」性格、または「厳しい練習や特訓などについていけない」性質などを指して用いられており、「意気地無い」ないし「ふがいない」などというニュアンスで使用されています。


「及び腰」と「軟弱」の違い

「及び腰」「軟弱」は、どちらも「腰が引けている」などという意味合いで使われている言葉です。

「やる気や自信などがない」などというニュアンスの「及び腰」と、「やる気や自信などがもてない」などというニュアンスを含む「軟弱」は、各々がもっているニュアンスは少々異なっており、気持ちが乗らない「及び腰」と、気持ちが弱い「軟弱」という双方の語句における違いがあると言えるでしょう。

「及び腰」の例文

・『日本政府の及び腰とも言われる対外交渉にはまったく期待は持てません』
・『そんな及び腰ではいつまでも結果を出すことはできないでしょう』

「軟弱」の例文

・『大きいだけで非常に軟弱とも言えるロブスターのはさみ』
・『そのような軟弱な態度ではけっして人を動かすことはできません』

まとめ

「及び腰」「軟弱」は、いずれも「肝が据わっていない」などという意味合いで使われている言葉です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながら上手に使い分けるようにしましょう。

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