この記事では、「客先」と「上様」の違いを分かりやすく説明していきます。
「客先」とは?
自分の会社と取引関係にある相手の会社や部署のことを言います。
例えば、自分が営業マンであれば、商品やサービスを提供する相手の会社や担当者が「客先」にあたります。
また、自分がエンジニアであれば、システム開発や保守を実施する相手の会社や担当者が「客先」にあたります。
このように、「客先」は自分の会社と対等な立場の相手を指す言葉です。
したがって、「客先」に対しては、敬称として「様」や「殿」を付けるのが一般的です。
「上様」とは?
自分の会社と取引関係にある相手の会社や部署ではなく、個人の消費者や顧客のことを言います。
例えば、自分が小売店の店員であれば、商品を購入する相手の人が「上様」にあたります。
また、自分が飲食店の店員であれば、料理を注文する相手の人が「上様」にあたります。
このように、「上様」は自分の会社と上下関係のある相手を指す言葉です。
したがって、「上様」に対しては、敬称として「様」を付けるのが一般的です。
「客先」と「上様」の違い
「客先」と「上様」の違いを、分かりやすく解説します。
「客先」と「上様」の違いは、相手が組織か個人かという点にあります。
また、「客先」と「上様」は、相手に対する敬称ではなく、自分の立場から相手を表す言葉です。
したがって、相手に直接話すときやメールなどで宛名を書くときは、「客先」や「上様」という言葉は使いません。
その場合は、「様」や「殿」などの敬称を使います。
「客先」の例文
・『サービスエンジニアが修理やメンテナンスのために、客先出張することになった』
・『彼は今、客先にいるので、後で折り返しいたします』
「上様」の例文
・『今日は上様の御誕生日です。おめでとうございます』
・『こちらが上様のお会計です。現金でお支払いいただけますか』
まとめ
「客先」と「上様」は、どちらもビジネスシーンで使われる言葉ですが、意味や使い方に違いがあります。
「客先」とは、自分の会社と取引している相手の会社や部署のことを言います。
その一方で、「上様」とは、自分の会社と取引している相手の個人のことを言います。