この記事では、「満たす」と「満足させる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「満たす」とは?
「満たす」とは、「あるもので容量をいっぱいにする」さまや「要求や条件などに十分にかなっている」様子などを示す言葉です。
「限界値まで入れる」ないし「気持ちがすっきりする」などというニュアンスで用いられている文言で、「埋める」または「充足(じゅうそく)される」などという語句と同様の意味をもっている表現として使用されています。
「満足させる」とは?
「満足させる」とは、「気持ちが十分に満ち足りる」さまや「望みをかなえてほっとする」様子などを示す言葉です。
「不平や不満などがまったくない状態である」あるいは「状況や状態などが申し分ない」などというニュアンスで使われており、「応じる」ないし「幸せにする」などという語句は類義語として知られています。
「満たす」と「満足させる」の違い
「満たす」と「満足させる」は、いずれも「気持ちが満たされる」などという似たような意味合いで使われている言葉です。
また一方で「満たす」は「容器に入っている液体などを限界まで一杯にする」などという意味で使われていますが、「満足させる」にはそのような意味は含まれておらず、どちらかというと「他人を納得させる」あるいは「要件にかなっている」などというニュアンスが強めの表現として使用されています。
「満たす」の例文
・『条件をきちんと満たすまでは受け入れるわけにはいきません』
・『湯船をお湯いっぱいに満たすまでは入浴しないことにしています』
「満足させる」の例文
・『彼女の好奇心を満足させるのは容易ではありませんね』
・『子供たちの食欲を十分に満足させるほどのお菓子やジュースの山』
まとめ
「満たす」と「満足させる」は、いずれも「あるもので満ちあふれている」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。