この記事では、“medicine”と“medication”の違いを分かりやすく説明していきます。
「medicine」とは?
“medicine”の主な意味は3つあります。
1つめは、治療、医学です。
病気を治すことやその行為を指しています。
たとえば、骨折をしたとします。
大きな骨折をしたときには、ギプスなどで固定することがあります。
この行為が治療です。
医学の意味では、内科の医学を指しています。
2つめは、薬、医薬品です。
薬とは、病気の治療のために用いる物質です。
飲むタイプのものや、塗るタイプのものがあります。
この言葉は飲むタイプのものを指しています。
薬には効き目があります。
そのため、安易に使用することはできません。
薬として使用できるようにするためには、承認してもらう必要があります。
日本はもちろん、他の国でも薬として使用することを認める機関があり、その機関に認めてもらうことで薬として使用できるようになります。
3つめは、まじない、魔法です。
未開の地では、現在日本で行われているような治療行為ではなく、まじないや魔法などで治療を行うことがあります。
このまじない、魔法とは治療のために行われるもので、ファンタ―ジー映画や小説などに出て来る魔法のことではありません。
「medicine」の使い方
治療のために使われる物質や、治療行為を指して使用します。
“medicine”は名詞です。
薬の意味では数えられるものとして扱いますが、それ以外の意味では数えられないものとして扱います。
「medication」とは?
“medication”の意味は2つあります。
一つは、薬剤、薬物です。
薬剤、薬物とは、薬のことです。
治療の目的などで使われます。
たとえば、熱がでて病院に行くと解熱剤や抗生物質などを出してくれます。
これは、熱を下げたり、感染症を防止したりする目的で使われる物質です。
このような物質をこの言葉は指しています。
もう一つの意味は、投薬、薬物治療です。
薬は主に治療のために使われるものです。
これを症状に応じて与えることを投薬といいます。
薬を用いて病気を治すことが薬物治療です。
病気を治す方法には、手術など外科的な方法もありますが、この言葉は薬を使った方法を指しています。
「medication」の使い方
薬やそれを使った治療のことを指して使用します。
“medication”は名詞です。
「medicine」と「medication」の違い
薬という意味が同じです。
治療のために用いられる物質を指しています。
病気を治すことという意味も、どちらの言葉も持っています。
しかし、前者の言葉は臨床医学などの意味の「医学」も指しているのに対し、後者の言葉は薬を使った治療だけを指している点が違います。
また、前者の言葉は物質を使わない治療、つまりまじないなども意味しています。
まとめ
どちらの言葉にも薬という意味があり、この意味は同じです。