この記事では、“philanthropy”と“charity”の違いを分かりやすく説明していきます。
「philanthropy」とは?
“philanthropy”の主な意味は2つあります。
一つは、慈善活動です。
そのための団体のことも指しています。
慈善活動とは、恵まれない人や経済的困窮に陥っている人に施しをする活動です。
人類愛に基づいて行われています。
与えるものは、金銭、物、時間、労力などです。
金銭や物を与えれば、生活が少しは楽になることでしょう。
それによってQOLが改善に向かうことが期待できます。
ロックフェラー家やカーネギー家など大富豪が慈善活動を行っていることで知られていますが、施しをするものの大小は関係ありません。
人類のために行う愛のある行動のことを指しています。
もう一つの意味は、博愛、人類愛です。
博愛とは、すべての人を平等に愛することです。
普段生活をしていて、「あいつのことは嫌いだ」「あの人は好き」など思うことがあるでしょう。
この状態は、すべての人を平等に愛しているとはいえません。
すべての人を平等に愛するとは、人類すべてを愛しているといえるでしょう。
人種や国籍を問わず、すべての人を愛することを人類愛といいます。
「philanthropy」の使い方
“philanthropy”は名詞です。
もともとの意味は、「愛」+「人類」です。
人類を愛するから、人類愛という意味になります。
慈善活動は人類を愛しているからこそ行うものです。
慈善活動やそれを行う団体の意味でも使用します。
「charity」とは?
“charity”の主な意味は3つあります。
1つめは、慈善、公的な援助です。
慈善とは、情けや哀れみをかけることです。
とくに、恵まれない人や経済的に困窮している人に施しをすることをいいます。
チャリティーも慈善とほぼ同じことですが、とくに社会的な救済活動をいいます。
日本では、チャリティーのためのテレビ番組が行われています。
コンサートやオークションなどのチャリティーもあります。
2つめは、慈善団体です。
慈善活動は個人で行うこともありますが、企業や組織など団体で行うことも少なくありません。
こういった団体を指しています。
3つめは思いやりです。
人の気持ちに気を配ることです。
慈善の心のことも指しています。
「charity」の使い方
“charity”は名詞です。
慈善に関係する事柄に使用をします。
「philanthropy」と「charity」の違い
慈善活動という意味が同じです。
しかし、“philanthropy”は人類愛に基づいて行われるもので、“charity”とはやや意味合いが異なります。
“charity”は特に社会的な救済活動をいいます。
まとめ
どちらの言葉も、恵まれない人に施しをする活動を指しています。
ほぼ同じことを指しているのですが、ややニュアンスは異なります。