「match」と「suit」の違い(difference)とは?英語を分かりやすく解釈

「match」と「suit」の違い英語

“Match”“Suit”もカタカナで日常会話に出て来る有名な単語ではないでしょうか。

例えば『ビジネススーツ』や『マッチメーカー』など日本語でもよく使われます。

どちらも『合う』という意味を表す動詞ですが実際は微妙にニュアンスの違う物になりますので注意が必要です。

この記事では、“Match”“Suit”の違いを分かりやすく説明していきます。

「Match」とは?

2つ以上の物が同じである事だったり、調和が取れている事を表す動詞です。

サイズなどが同じという意味でも使えますが、本質的に同等で調和が取れているという時に使われます。

もう少し具体的にご説明します。

例えばスポーツの好きなAさんとBさんは『同質の趣味を持つ人間』なのでお付き合いすると合うという意味で“Match”を使います。

もちろん正確や趣味が合ってなくても、カップル全体として結果的に調和がとれているという場合でも“Match”を使用します。

別の例でご説明すると、刑事ドラマなどで現場に残された指紋と容疑者の指紋を照合するシーンがありますが、ここでは“Suit”を使わず、“Match”を使い『同じである事』とします。


「Suit」とは?

この動詞は少し“Match”と意味合いが変わってきます。

まず“Suit”が持つ根本の意味は『要望や要件、要求に合う』です。

ここでポイントになるのは『人以外の物が主語になる』ということです。

言い換えますと“Suit”で受動態の文章を作る事はできません。

イメージしやすいのは髪の毛の色を変えた時などです。

『その髪の色あなたに似合っています』とは言っても『あなたはその髪の毛の色に合っている』とは言いません。

また『Suit』は『似合っている』という意味でも頻繁に使われる単語です。

例えば新しい洋服を着た方を褒める場合は“it suits you well(とてもよく似合ってる)”と使います。


「Match」と「Suit」の違い

この2つの違いは『似たものが合っているのか』か『人以外のものがその人の要件に合っているか』になります。

文法的にも“Match”はどの様な物も主語に出来ますが、“Suit”は人を主語にする事はできないという点も大きな違いですので、はっきりと区別をする事ができます。

「Match」の例文

・『Your dress matches the mood of the restaurant. 』 (あなたのドレスはレストランの雰囲気に合っています。)
・『No one in this team can match him in basketball skill. 』(このチームの誰もバスケットボールの技術においては彼に敵わない=誰も彼の技術に合わない。)
・『This tie does not match my jacket. 』(このネクタイは私の上着に合わない=ネクタイと上着の調和が取れていない。)

「Suit」の例文

・『Meeting on Monday suits my schedule. 』(月曜日の会合は私のスケジュールに合います=会合という要件がスケジュールに合う。)
・『This skirt does not quite suit me. 』(このスカートは気に入りません=このスカートは私の要望に合わない)
・『People at the beach have a relaxed moods that suits them really well. 』(ビーチにいる人たちは自分達に良く合う和やかなムードを取っている。)

まとめ

如何でしたでしょうか。

同じ『合う』でも微妙にニュアンスが違う事がお分かり頂けたと思います。

『似たもの同士なのか』それとも『人以外の物が要求や要望に合っているのか』で区別ができますので意識して使い分けをしてみてください。

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