「目標に届いた」ということを英語で表現するときは、どのようにしたら良いのでしょうか。
実は「目標を達成する」と「目標に届く」では使う単語が変わってくるのです。
この記事では、“achieve”と“reach”の違いを分かりやすく説明していきます。
「achieve」とは?
「達成する、成し遂げる」という意味の単語で、そこに到達するまでに様々な苦労があったのだろう、ということも想定させます。
類義語は“accomplish”ですが、“achieve”の方が少し柔らかい表現になります。
単に目標を達成するというだけでなく、それまで数々の困難を乗り越えてきた、やっと成功したのだ、というニュアンスを表現しているところが特徴的です。
「achieve」の使い方
A. Finally he achieved his aim. (とうとう彼は目標を達成した)
B. Her goal is difficult to achieve. (彼女の目標は達成が難しい)
文形的には使えても、「achieve」の持つ意味と合わないため「easy to achieve」などの表現はしません。
使いづらい単語ではないですが、使う場面を見極めることが必要です。
「reach」とは?
対象や目標に「届く」というのが基本の意味で、訳し方には「到着する」「着く」「〜に及ぶ」など様々なバリエーションがあります。
「結論に達する」「目標金額に達する」など一定の水準に届いた、という意味で使われることも多いです。
「到着する」という意味では“arrive”との使い分けも必要となりますが、“arrive”には“at”などの前置詞が必要、“reach”には不必要、と捉えていれば大丈夫です。
「reach」の使い方
A. We reached the conclusion. (私たちは結論に達した)
B. I reached my goal. (私は目標を達成した)
A. B. 共にゴールがあり、そこに届いたというイメージです。
先にも述べましたが、“reach”は後ろに直接目的語を置くことができます。
また、“easy to reach(楽に達成した)”という表現があっても不自然ではありません。
「achieve」と「reach」の違い
どちらも“goal”“dream”など目標や夢と合わせて使うことができますが、大きく異なるのはそこに至るまでのニュアンスです。
“achieve”という単語を使えば、他に言葉を尽くさなくとも「ここまでよく頑張ったんだな」という印象を相手に与えられます。
一方の“reach”は「目標を達成した」という事実を表しているのであり、それが困難な道だったのか、簡単だったのか、ということは表現していません。
それまでの道のりがどうだったのか、ということをポイントに使い分けをしていきましょう。
まとめ
「目標を達成する」という意味で使われる“achieve”と“reach”を考察しました。
この2単語は単語としての使い方は似ていますが、相手に与えるイメージが異なります。
特に“achieve”を使っている相手には、惜しみなくねぎらいの言葉をかけてあげてくださいね。