「根幹」と「基本」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「根幹」と「基本」の違いとは?違い

この記事では、「根幹(こんかん)」「基本」の違いを分かりやすく説明していきます。

「根幹」とは?

「根幹」とは、文字どおり「植物や樹木などにおける根と幹の部分」などを示しており、転じて「物事の元になる箇所」などを表す言葉として使われています。

「ある事柄の中心となるべきもの」または「もっとも大事な箇所」などという意味合いで用いられており、「核心」もしくは「心臓部」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。


「基本」とは?

「基本」とは、「ある事柄において基礎になる部分」あるいは「物事を判断する際によりどころとする事柄」などという意味合いで使われている文言です。

「基準」ないし「土台」などという語句と同じような意味をもつ表現として用いられており、「あらゆる物事における出発点」または「ある物事を成立させるために基づく事情」などというニュアンスで用いられている文言です。


「根幹」と「基本」の違い

「根幹」「基本」は、どちらの言葉も「物事を組み立てている元の部分」などという意味合いで使われています。

「根幹をなす」および「基本をなす」などいう形で、いずれも同じようなニュアンスで使われている語句ですが、「根幹」は名詞として用いられている語で、一方「基本」は副詞として使われているので双方の語句の使い方は厳密には異なっていると言えるでしょう。

「根幹」の例文

・『数多くの文学作品の根幹をなすとも言える作者の主張や主義』
・『近代社会の根幹をなすものと言えば、まずは民主主義が挙げられます』

「基本」の例文

・『基本的人権については日本の憲法できちんと保障されています』
・『あらゆる物事における基本はもっとも大切なことと言えます』

まとめ

「根幹」「基本」は、いずれも「ある事柄における重要な部分」などを示す言葉として用いられています。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。

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