この記事では、「受注生産」と「完全受注生産」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「受注生産」とは?
顧客から何をどれだけ欲しいと注文が入る都度生産して渡すのが「受注生産」【じゅちゅうせいさん】です。
すでに作ったものがあればそこに手を加えて出荷するか、在庫が無ければ作って売るため多くの在庫を抱える必要がありません。
効率が良く、無駄な在庫を抱えて費用がかかるといった負担がないのです。
工場では、色、機能性、大きさなど商品のデータを個別にまとめておき、設計図面からより理想的な製品を生産して出荷します。
「完全受注生産」とは?
完全に取引先から注文が入った後に生産して、すぐ出荷するので、在庫を保管するための倉庫も必要なく、管理費も不要なのが「完全受注生産」【かんぜんじゅちゅうせいさん】の良さです。
ほとんど販売できずに在庫が残るといった問題がないので、安売りして売り尽くす手間もありません。
あくまでも生産した分のみをすでに買取が決まっている相手に販売するので、売れ残りの心配もなく、廃棄するための費用もないので環境にも優しい生産方法なのです。
また、一から生産すれば顧客がこの機能を付けて欲しいといった細かな注文にも応じられます。
「受注生産」と「完全受注生産」の違い
「受注生産」と「完全受注生産」の違いを、分かりやすく解説します。
一応試作品は作っておき、複数の注文がきて在庫が足りない場合は数を揃えるため新たに生産して出荷するのが「受注生産」です。
もう一方の「完全受注生産」は在庫を抱える必要もなく、管理や廃棄処分といったものに多大な費用をかけず、顧客からの注文に対応できる方法を指します。
売れた分だけが収入になりますので、効率よく稼げるのです。
完全というだけに、受注が入ってから生産するといったところが、ある程度在庫を抱えた状態で注文が入れば出荷する「受注生産」との違いになります。
まとめ
同じ受注を指す言葉ですが、ある程度の数は作っておく方法と、まったく在庫がないので一から生産して出荷するといった違いがあると覚えておくといいでしょう。