「最初」と「嚆矢」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「最初」と「嚆矢」の違いとは?違い

この記事では、「最初」「嚆矢」の違いを分かりやすく説明していきます。

「最初」とは?

物事の始まりや順序の一番目を表す言葉です。

例えば、「最初にやるべきことは何ですか?」「最初に会ったときの印象はどうでしたか?」などのように使います。

この言葉は、特に時代を変えるような画期的なことをはじめたというニュアンスは含みません。

また、「最初」「最後」という言葉と対になることが多く、物事の区切りや範囲を示すときにも使われます。


「嚆矢」とは?

物事の始まりや最初を表す言葉ですが、「最初」とは違って、時代を変えるような革命的な新しいことが始まったという場合に使われます。

例えば、「彼の発明は、日本におけるいわゆる情報販売の嚆矢と言われている」「高野フルーツパーラーは日本における高級フルーツ店の嚆矢となった」などのように使います。

この言葉は、昔、中国で戦の始めに鏑矢(かぶらや)という音の鳴る矢を敵陣に向けて射かけ、戦の始まりの合図としていたことから、「嚆矢」「物事の始まり・最初」を意味する言葉として使われるようになったのです。

また、「嚆矢」「嚆矢濫觴」という四字熟語で使われることもあります。


「最初」と「嚆矢」の違い

「最初」「嚆矢」の違いを、分かりやすく解説します。

「最初」「嚆矢」は、どちらも物事の始まりや最初を表す言葉ですが、「最初」は一般的な始まりや順序を表し、「嚆矢」は画期的な始まりや起源を表すという点で異なります。

「最初」の例文

・『クラス替えを実施したので、最初に自己紹介します』
・『最初は難しくて辛かったが、慣れると楽しくなる』

「嚆矢」の例文

・『この施設は、後に多く誕生する高層ビルの嚆矢となった』
・『彼の発明は、日本におけるいわゆる情報販売の嚆矢と言われている』

まとめ

「最初」とは、物事の始まりや順序の一番目を表す言葉です。

何かを始めるときや、何かの順番を示すときに使います。

その一方で、「嚆矢」とは、物事の始まりや最初を表す言葉ですが、「最初」とは違って、時代を変えるような革新的なことや、人の手によって突然始まったことを指します。

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