「国有林」と「保安林」の違いとは?分かりやすく解釈

「国有林」と「保安林」の違いとは?違い

森林を表す言葉として「国有林」「保安林」があります。

2つの言葉はそれぞれどのような森林のことで違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、「国有林」「保安林」の違いを解説します。

「国有林」とは?

「国有林」とは、「国が所有する森林」を指す言葉です。


「国有林」の使い方

高い樹木が密集して集まっている場所のことを「森林」といいます。

森林は平地や山岳部などさまざまな場所に広がりますが通常の土地と同じように取引可能で売買されると所有権が変わります。

森林のうち国が所有者として維持管理しているのが「国有林」です。

「国有林」は土地も生えている樹木も国の財産、つまり全国民の財産です。

日本にある森林のうち約3割は「国有林」で枝打ちや伐採などの作業も国の責任て行われています。


「保安林」とは?

「保安林」とは、「水源の保護や土石災害の防止など安全な環境を保つ役割を果たしている森林」を指す言葉です。

「保安林」の使い方

森林法によって定められる森林の一種で災害の防備や生活環境の保全など公益に利益をもたらす役割を果たしている森林を指します。

「保安林」は環境の維持や保護に大きな役割を果たしていることから樹木の伐採や土地開発など環境に影響を及ぼす可能性がある行為が法律で制限されています。

「国有林」と「保安林」の違い

国が所有する森林が「国有林」、水源の保全や土砂災害防止など存在するだけで役に立っている森林が「保安林」という違いで区別されます。

「国有林」が所有権者を表しているのに対し「保安林」は森林の果たす役目を表しているという違いで区別されます。

「国有林」の例文

・『国有林の管理は国の責任だ』
・『国有林なのでむやみに立ち入ってはいけない』

「保安林」の例文

・『この森は保安林として機能している』
・『安易に保安林を伐採するのは危険だ』

まとめ

「国有林」が森林の所有権を表しているのに対し、「保安林」は森林が果たす役目を表しているという違いがあります。

日常ではあまり使わない言葉ですが正しい意味を知っておきましょう。

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