この記事では、「もしくは」と「ないしは」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もしくは」とは?
「もしくは」は、接続詞として使用する場合、どちらか一方を選択する際に用いる言葉です。
「AもしくはB」といったように、AかBかを選択する際に用いられます。
基本的にここに入るAとBは同じカテゴリー、ジャンルのものになります。
言い換えれば、「あるいは」や「さもなければ」「または」などになります。
また、副詞として用いることも可能で、その場合は、ひょっとして、もしかしたら、といった意味になります。
「ないしは」とは?
「ないしは」は「ないし」を強調する言葉です。
「ないし」には、あるいは、または、といった意味があります。
例えば、「あるいは」の意味での「AないしはB」の場合は、AかBかのどちらかを選択することを意味します。
また、「または」の意味での「AないしはB」の場合は、AからBまでという意味になります。
「もしくは」と「ないしは」の違い
「もしくは」と「ないしは」の違いを、分かりやすく解説します。
「もしくは」は、AかBかを選択する際に用いられる言葉。
そして、「ないしは」も同様、AかBかを選択する際に用いられる言葉です。
この点では同じ意味として使用可能な言葉になります。
そのうえで、「ないしは」は強調表現といった特徴があります。
また、「もしくは」の場合は、「ひょっとして」「もしかしたら」といった意味で使用可能。
「ないしは」はAからBまでという意味でも使用可能で、その点にも違いがあります。
「もしくは」の例文
・『雨が降った場合は延期もしくは中止とさせていただきます』
・『飲み物はコーヒーもしくは紅茶からお選びください』
「ないしは」の例文
・『この書類にはサインないしは印鑑を押してください』
・『研究の成果が出るまでには、3年ないし5年はかかると思われます』
まとめ
以上のように、同じ意味として使用可能な場合と「もしくは」と「ないしは」がそれぞれ異なった意味として使用可能な場合とがある言葉になります。