「金時生姜」は小粒でピリリと辛い?
この記事では、「普通の生姜」と「金時生姜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普通の生姜」とは?
「普通の生姜」は一般的にはインドから東南アジアの熱帯地域原産と言われるも紀元前から様々な用途で使われており、出自は不明。
日本に入ってきたのも古く2〜3世紀で奈良時代には栽培されていたと言われます。
江戸時代の伝統野菜である「谷中生姜」や「八王子生姜」からわかる様に東京近郊もかつては生姜の産地として知られていました。
大・中・小の三種類に分類され、それぞれが晩成・中生・早生種に該当します。
一般的な大型・晩成種の生姜が日本における「普通の生姜」にあたり93%が該当。
太平洋側の温暖な地域、高知、和歌山、静岡が産地として有名です。
「金時生姜」とは?
日本で品種改良された、小サイズの品種かつ早生種として東海地方では圧倒的な知名度を誇ります。
その理由は国内の生産地が愛知県東部と静岡県中西部に偏っているからだと言えるでしょう。
また国内における生姜の生産量のうち「金時生姜」の占める割合はほんの数%にしか過ぎません。
山椒ではありませんが、小さいサイズながらも辛みや香りが特に強い事で知られています。
またファイトケミカルとして有名なジンゲロールを多く含んでいる事でも有名。
昨今では冷え防止のサプリメントに本種の名前が使われたものも多く見ることができるでしょう。
「普通の生姜」と「金時生姜」の違い
「普通の生姜」と「金時生姜」の違いを、分かりやすく解説します。
「普通の生姜」は日本の生姜の生産量の93%を占める大型品種かつ晩成種です。
それに対する「金時生姜」が国内生産量に占める割合はほんの数%にしかすぎません。
また小型の早生種であり、愛知県西部から静岡県中西部が主な生産地。
サイズによる外観の違いは特に顕著だと言ってよく「普通の生姜」は1kgに迫るものも珍しくありませんが、「金時生姜」はその1/3程度にしかなりません。
その代わりファイトケミカルと呼ばれるジンゲロールが豊富であり、近年はサプリメントや薬膳スープとしても「普通の生姜」とは別扱いされる事も多くなっています。
まとめ
「普通の生姜」は日本の生姜の生産量の93%を占める大型品種で晩成種だと言っていいでしょう。
大きさは1kgに迫ります。
「金時生姜」は品種改良された日本独自の品種で小型かつ早生種です。
しかし辛みと香りは「普通の生姜」を凌ぎ、ファイトケミカル・ジンゲロールが豊富な事から近年注目を集めている品種と言えるでしょう。