「応接間」と「客間」はお客様のために設けられる部屋です。
2つの部屋はどのような違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「応接間」と「客間」の違いを解説します。
「応接間」とは?
「応接間」とは、「来客を迎え入れて対応するための部屋」を指す言葉です。
「応接間」の使い方
訪ねてきた人を招き入れて応対することを「応接」といいます。
「応接間」は応接するための部屋であり訪ねてきた客と当時話したりもてなしたりするために利用する部屋です。
かつては一般の住宅にも見られた部屋ですが現在の住宅ではほとんど作られていません。
企業の事務所などは頻繁に客が来て応接する機会も多いことから客対応専用の部屋として「応接間」が設けられています。
「客間」とは?
「客間」とは、「来客を通す部屋」を指す言葉です。
「客間」の使い方
来客を通して使わせるための部屋を指します。
客と話したり酒を飲んだりするだけではなく泊まらせる部屋としても使われます。
「客間」はもともと日本の家屋にはなかった概念で西洋建築の考え方が購入されるとともに作られるようになった部屋です。
専用の部屋を設けず仏間など普段使われていない部屋を客が来た時のみ「客間」として利用することもあります。
「応接間」と「客間」の違い
来客の対応に使う部屋が「応接間」、来客を通して使わせる部屋が「客間」という違いで区別されます。
「応接間」は短時間の対応のみに使うことが多くあまり親しくない相手を通す部屋として利用されます。
「客間」はそれなりに気心の知れた相手や大切な客などをもてなす際に利用される部屋です。
短時間の対応だけでなく食事をしたり泊まらせたりなど客に提供する部屋を表します。
「応接間」の例文
・『訪ねてきた人を応接間に通す』
・『応接間は玄関の近くに作られている』
「客間」の例文
・『実家に帰った時は客間で寝ている』
・『客間があるくらい広い家だ』
まとめ
「応接間」と「客間」はどちらも来客のための部屋ですが利用目的が異なります。
部屋の性質そのものが全く異なるのでそれぞれの意味を正しく理解して区別してください。