安価な組み立て式の家具などを買ってきて箱から出すと、独特の匂いがすることがあります、それは「合板」が出すものであることが多いと言われています。
それでは、この「合板」とはどういう意味でしょうか。
また、同じように木を貼り合わせた「集成材」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「合板」と「集成材」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合板」とは?
「合板」とは、文字通り「木を合わせた板」のことを表す言葉ですが、多くの場合は、丸太をりんごの皮を剥くように切った薄い板状のものを奇数枚貼り合わせたもののことを言います。
「ベニア板」がその代表的なもので、建築材としては和室の畳の下や、フローリングなどに使用されます。
「集成材」とは?
「集成材」とは、その名の通り、「木を集めて成形した材」のことを示す言葉です。
多くの場合は、2cm程度の太さの無垢材を重ねて接着剤で付けたものを言います。
無垢の木材に対して、安価で、加工も容易であり、さらにある程度の強度もあるので、建材として多くの部分に使用されています。
「合板」と「集成材」の違い
「合板」と「集成材」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、木の板を貼り合わせてて作られたもので、建材として家屋の建築に使われたり、家具につかわれたりするものであることは同じですが、どのような木をどのように貼り合わせたが違います。
つまり、「薄く剥いだ薄い木材を縦横交互に貼り合わせて作った平たいもの」が、「合板」であり、「ある程度の厚さの木材を縦に重ねて貼り合わせて大きな形にしたもの」が、「集成材」ということになります。
簡単に言えば「薄い木を貼り合わせた」ものが「合板」、「ある程度厚い木を貼り合わせた」ものが「集成材」と言っても良いでしょう。
まとめ
この記事では、「合板」と「集成材」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、どちらも木を貼り合わせた材なので、貼り合わせには接着剤が使われています。
この接着剤の多くに含まれているのがホルムアルデヒドであり、これが蒸発して人体に悪影響を及ぼすことがあります。
これはシックハウス症候群の原因の大きなものであることはよく知られています。