「合致」と「合流」の違いとは?分かりやすく解釈

「合致」と「合流」の違いとは?違い

「合致」「合流」は意味が似ている印象がありますが、どのような違いがあるのでしょう。

この記事では、「合致」「合流」の違いを分かりやすく説明していきます。

「合致」とは?

「合致」(がっち)とは「あるもの同士がぴったりと合うこと、同じであること」を表す言葉です。

使われている漢字の意味を見てみると「合」「あう、あてはまること」という意味を持ち、「致」「ある所へ行きつく」という意味を持っています。

このことから「合致」という熟語は、別々のものを近づけて照らし合わせた結果、互いにぴったり当てはまっている状況を表していることがうかがえます。

類語は「一致」(いっち)、「該当」(がいとう)です。

「該当」「特定の条件にあてはまること」を意味し、「一致」「互いの要素が少しも違わず全く同じであること」を意味しており、「合致」とはニュアンスが微妙に異なっています。


「合致」の言葉の使い方

「合致」は、ある事象の条件が全く同じさま、互いの意見が同じであるさまを表す時に「合致する」のような形で使います。


「合流」とは?

「合流」(ごうりゅう)とは「複数の川が途中でひとつに合わさって流れること」または「別の行動を取っていた者同士がひとつの集団を作って行動を取ること」を意味する言葉です。

使われている漢字の意味を見てみると、「合」「あう、あつまること」を、「流」「液体が動いていくさま」または、そのように物事が動いていくさまを意味しています。

このことから「合流」という熟語は、水の流れ、すなわち「川」が集まり、さらにその川の流れが続いていく様子を表していることがうかがえます。

「合流」の類語は「合一」(ごういつ)、「合併」(がっぺい)です。

「合一」は複数のものが一つにまとまること、「合併」は複数の組織が一つにまとまることを意味します。

「合流」は主に川の状況を指す言葉です。

「合一」「合併」は川の流れを表現するときに使わないところが「合流」との違いになります。

「合流」の言葉の使い方

「合流」は、川に別の川が流れ込み一つの川を形成して流れていく様子を表す時に使います。

また、それぞれ別の行動を取っていた人や組織が途中から一緒に行動をとることを「合流する」と表現します。

「合致」と「合流」の違い

「合致」「合流」の違いを、分かりやすく解説します。

「合致」「合流」はどちらも「合」という漢字が使われ、異なるものどうしが一つにまとまるニュアンスを持っています。

しかし「合致」「あるもの同士を照らし合わせた結果、要素が同じでぴったり合っていること」を表すのに対し、「合流」「川や人などそれぞれ別々に動いていたものが途中で一つになり、その後は一緒に動いていく様子」を表しているところが大きな違いとなっています。

まとめ

「合致」「合流」はどちらも「合」という漢字が使われ、ものが合わさるイメージが浮かびますが、意味と使われるシーンが異なることを理解しておきましょう。

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