この記事では、「ディストピア」と「ポストアポカリプス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ディストピア」とは?
「ディストピア」とは一見理想郷に見えてその実社会構造的に問題のある世界や環境を指します。
争いも不満もない理想郷のように見えるけれど実際には強い独裁によるものであったり、職業や宗教恋愛結婚までが管理されていたりという設定が多いでしょう。
現代社会が抱える問題をそのままに時代が進んだらどうなるのかと考えて作られた創作物であるため、AIによる管理社会や核戦争で荒廃した世界などSF的な要素と組み合わせられることも多いです。
「ポストアポカリプス」とは?
「ポストアポカリプス」とは今ある文明が崩壊しきった世界観です。
アポカリプスはキリスト教で世界の終末について述べられた書物の方ではなく、それから転じて破滅的な状況や世界の終末を指します。
未曾有の災害や世界規模の大戦争で文明が崩壊し、文明の再建ができていない状況をアポカリプスが起きた後とたとえて付けられたジャンル名がポストアポカリプスです。
そのため世界観的に現代の世界は崩壊しており、文明的な都市が登場しないことも多く、したとしても作中世界としては一般的ではありません。
「ディストピア」と「ポストアポカリプス」の違い
「ディストピア」と「ポストアポカリプス」の違いを、分かりやすく解説します。
一見理想郷に見えて社会構造的な欠陥や問題を抱えている反ユートピアが「ディストピア」で、超大規模な災害や大戦争で文明が崩壊し荒廃した世界が「ポストアポカリプス」です。
「ディストピア」は未来を描いた創作物における社会構造の一つですが、「ポストアポカリプス」は社会そのものがなくなってしまった世界観と言えます。
まとめ
近未来的な作品に登場する問題のあるユートピアのような都市や国が「ディストピア」で、文明が崩壊しきった後の世界観が「ポストアポカリプス」になります。
一般的には文明が崩壊しきった「ポストアポカリプス」の世界観の中で、唯一文明が残っているけれど致命的な問題を抱えている都市として「ディストピア」が登場することもしばしばありますが、それぞれは全くの別物です。