この記事では、「なるべく」と「なるたけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なるべく」とは?
なるべくとは、可能な限りそうあって欲しいという意味を持つ言葉です。
また、可能なかぎりそうしたいという気持ちを表す場合にも使用します。
できる限りとか、できるだけといった意味があります。
なるべくは「成る」と「べし」の連用形からなる言葉です。
「成る」には「その状態になる」という意味があります。
「べし」は日本語の古語で、必然的な成り行きを表しています。
「なるたけ」とは?
なるたけとは、「なるべく、できる限り、できるだけ」といった意味を持つ言葉です。
「なるだけ」ということもあります。
なるたけは「成る」と「丈」からなる言葉です。
「丈」には「限度、限界」といった意味があり、なるたけには力の及ぶ限りというニュアンスが含まれています。
「なるべく」と「なるたけ」の違い
なるべくもなるたけも「できる限り、できるだけ」という意味を持つ言葉です。
意味に大きな違いはありませんが、微妙にニュアンスは異なります。
なるべくはできる範囲で可能な限りというニュアンスで、なるたけはできる限界まで努力した上でというニュアンスです。
また、なるたけの方が古い言葉なので、現在はあまり使われていません。
なるべくは日常会話などでもよく使われています。
「なるべく」の例文
・『金曜日は予定があるのでなるべく残業したくありません』
・『体力をつけるためになるべく歩くようにしています』
「なるたけ」の例文
・『他の人は全員揃っているのでなるたけ早く来てください』
・『疲れているので今日はなるたけ早く寝ます』
まとめ
なるべくもなるたけもできる限りという意味なので、違いはほとんどありません。
ただし、なるべくにはできる範囲で可能な限りというニュアンスがあり、なるたけはできる限り努力した上でというニュアンスがあります。
また、なるたけは古い言葉なので、現在はあまり使われていません。