「断腸の思い」と「苦渋の決断」の違いとは?分かりやすく解釈

「断腸の思い」と「苦渋の決断」の違いとは?違い

この記事では、「断腸の思い」【だんちょうのおもい】と「苦渋の決断」【くじゅうのけつだん】の意味と違いを分かりやすく説明していきます。

「断腸の思い」とは?意味

つらくて悲しいと思うとき、自分なりの回答を出さなければならないという気持ちを表すことを「断腸の思い」【だんちょうのおもい】といいます。

自分に与えられた問題について返答するとき、胸を切られるような思いで決断し、回答する人の苦しい胸の打ちを表します。

友達よりも親を選ばなければならないとか、好きなものを食べないよう絶つといったかなりつらい決断を迫られた人の気持ちを表せる言葉です。


「苦渋の決断」とは?意味

つらい思いして決断することを「苦渋の決断」【くじゅうのけつだん】といいます。

もう苦しくて仕方がないほど悩んだあげく、やっと大変な思いで考えたことを発表するというときに使うわけです。

例としては、子供と向き合うためキャリアと地位を捨てて専業主婦になったり、高齢の親のために新居を売り、田舎に引っ越すといった人生の中で一大決心するときに使います。


「断腸の思い」と「苦渋の決断」の違い

「断腸の思い」「苦渋の決断」の違いを、分かりやすく解説します。

身を切られるほどつらい気持ちで決断することが「断腸の思い」です。

人を裏切ることになると思う状況であったとき、精神的に傷つけてしまうことに対して苦しいと感じても回答しなければならないと感じて、自分なりに決断するわけです。

もう一方の「苦渋の決断」は、人生を変えることになるほど、かなり重大な決断を迫られたとき答えを出すことを「苦渋の決断」という違いがあります。

「断腸の思い」の例文

・『断腸の思いで長年連れ添った夫と決別する道を選んだ』
・『断腸の思いで肉を絶ったが、店に行くと手が伸びそうになる』

「苦渋の決断」の例文

・『夫と離婚するとき、子供を引き取るという苦渋の決断を迫られた』
・『来月も売り上げが悪ければ、全商品を値引きする苦渋の決断を下す』

まとめ

最終的に、自分がどのような判断を下せばいいのか迫られたときの考えを表す言葉ですが、少し意味合いに違いがありますので、使うときはどちらを使えば状況に合った使い方ができるか選んでみるといいでしょう。

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