この記事では、「大気」と「空気」の違いについて紹介します。
大気とは?
大気とは、地球の表面を覆っている気体のことをいいます。
大気は層状になっており、大気が存在する範囲のことを大気圏といいます。
大気がなくなるところから外側が宇宙圏になります。
大気は、対流圏・成層圏・中間圏・熱圏の4つの層に分かれています。
大気は地球科学の用語の1つなので、天気予報などで用いられます。
空気とは?
地球の表面を覆っている気体のうち、最下層にある気体のことをいいます。
人間が暮らしている身の回りにある気体で、複数の気体で構成されています。
空気の80%は窒素で、20%が酸素になります。
窒素や酸素以外にも二酸化炭素やアルゴン等が含まれています。
人の身体には空気に含まれる酸素が必要不可欠で、呼吸をすることで空気中から酸素を取り入れています。
周りに空気がないと、人は生きていくことはできず死んでしまいます。
高い山に登ると空気が薄くなるといいますが、これは大気圧が下がることで空気の密度が低くなっているからです。
空気の密度が低いと酸素の量が少なくなり、体に酸素をとり入れにくくなるので息苦しく感じることもあります。
また、空気という言葉は、その場の雰囲気を表す言葉としても使われています。
空気が読めない人というと、その場の雰囲気を察することができない鈍感な人とという意味になります。
大気と空気の違い
大気は地球の表面を覆っている気体全てをいい、空気はその最下層にある気体のみをいいます。
空気は対流圏に存在しています。
成層圏にはオゾン層がありますが、大気には含まれますが空気ではありません。
また、大気は地球科学の用語なので、日常会話などではあまり使われないことが多いです。
その反対に天気予報など地球科学の分野では、空気のことも大気と表現します。
まとめ
大気は地球の表面を覆っている気体のことで、その一部が空気になります。