上位カテゴリーではより複雑化してわかりづらい2つの役職を解説!この記事では、「レースエンジニア」と「レースメカニック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レースエンジニア」とは?
世界最高峰のフォーミュラ1世界選手権、いわゆるF1クラスになると巨額の資金も動く事から「レースエンジニア」も複数存在します。
ドライバーごとに「システムエンジニア」と「パフォーマンスエンジニア」等複数名が担当するのは当たり前。
この辺りは各チームによって呼称や体制が違うと言っていいでしょう。
当然カテゴリーが下がる場合には複数のポジションを兼任する場合も珍しくありません。
前述した「システムエンジニア」は「レースエンジニア」と同意味になります。
開催されるレース場のコンディションや状況を踏まえて、物理的なセッティングを行います。
一番わかりやすいのはストレートの速度に対するリアウイングのアプローチでしょう。
あらゆる最適解を求めて行動すると言っていいはずです。
また地味ではあるもの重要な役割として各種パーツの規格が規則を遵守しているかの確認も行います。
当然違反すれば高額の罰金やポイントの剥奪も有り得るため、確認作業は重要な役職の「レースエンジニア」が行うと言っていいでしょう。
「レースメカニック」とは?
レースに向けて、「レースエンジニア」が出したそのサーキットでの最適なセッティングを実際に行う人物です。
実際のマシンと部品の管理、メンテナンスを行う役職だと言っていいでしょう。
タイヤ交換はもとより、破損した部品の交換、燃料補給などレース時にも活躍しているのが印象的ではないでしょうか。
実作業を行いますから「レースエンジニア」と比べてその役職名を持つ人は当然多くなります。
「レースエンジニア」と「レースメカニック」の違い
「レースエンジニア」と「レースメカニック」の違いを、分かりやすく解説します。
前者がその方向性を決定して、実際の現場で実現するのが後者の仕事であり、違いだと言えるでしょう。
当然ながらカテゴリーが増えるに従って求められる情報は増えます。
「レースエンジニア」が物理的な戦略「パフォーマンスエンジニア」電子系等の制御などの微調整を行い、それを実際にマシンに反映させるのが「レースメカニック」だと言っていいでしょう。
予選の前にフリー走行日がF1の場合ですと3日間設けられていますから、トライ&エラーを繰り返して最適解を求めていきます。
まとめ
「レースエンジニア」はその対象におけるレースでドライバーとマシンが最高のパフォーマンスを発揮できる様に戦略と方向性を決めます。
カテゴリーが上になるほど膨大な情報量と微調整が必要になるため、そのチーム事に人数、役職名も違うと言っていいでしょう。
逆にカテゴリーが下になる場合は「レースエンジニア」が複数の役職を兼任する事も珍しくありません。
「レースメカニック」は「レースエンジニア」の立案した方向性に向かってマシンの調整を実際に行います。
ピット作業の人達をイメージするとわかりやすいはずです。