この記事では、「木本植物」と「草本植物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「木本植物」とは?
「木本植物(もくほんしょくぶつ)」とは、幹が木化して、肥大成長(肥大生長)をする植物のことを言います。
肥大成長(肥大生長)とは、樹皮の内側の薄い形成層が成長(生長)して、幹が太くなり、年輪が出来ていくことを意味しています。
「木本植物」の地上部分は、毎年、繰り返して開花や結実する種が大半です。
また、「木本植物」には、「落葉樹(らくようじゅ)」と「常緑樹(じょうりょくじゅ)」があります。
「落葉樹」は秋になり、気温が低くなると、すべての葉が落ち、翌春に新たな葉が成長する樹木のことを言います。
一方、「常緑樹」は季節に関係なく、一年を通して緑色の葉をつけている樹木のことで、「常磐木(ときわぎ)」とも、呼ばれています。
「草本植物」とは?
「草本植物」とは、形成層がなく、茎が木化せず、肥大成長(肥大生長)しない植物のことを表しています。
「草本植物」には、「一年草(いちねんそう)」、「二年草(にねんそう)」、「越年草(えつねんそう)」、「多年草(たねんそう)」があります。
「木本植物」と「草本植物」の違い
「木本植物」と「草本植物」の違いを、分かりやすく解説します。
「木本植物」の幹は固いですが、「草本植物」の茎は柔らかいのが特徴で、この点に違いが見られます。
しかし、「木本植物」と「草本植物」の両方の特徴がある植物もあり、その境界は明らかではありません。
さらに、単に、丈の高低差で区別することはできません。
まとめ
見た目で区別しにくい植物をいくつか挙げてみましょう。
「タケ(竹)」には、木本タケ類と、草本タケ類があります。
また、「バナナ」は高さが10mもありますが、常緑多年草です。
さらに、「ツガザクラ(栂桜)」は樹高が10㎝から20㎝程度ですが、常緑低木です。
「木本植物」、「草本植物」それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、さらに植物が身近に感じられるようになるかもしれません。