ふわふわとした綿状のお菓子を指す言葉として「綿菓子」と「綿飴」があります。
二つの言葉はどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「綿菓子」と「綿飴」の違いを解説します。
「綿菓子」とは?
「綿菓子」とは、「ザラメを原料にして作られるふわふわとした綿状の菓子」を指す言葉です。
「綿菓子」の使い方
蔗糖を結晶させた砂糖のうち粒子が大きく黄色味を帯びているものをザラメといいます。
ザラメを加熱して液体状にしたものを遠心分離機にかけると溶けたザラメが糸状になって噴出します。
糸状になったザラメをまとめて綿のようにした形状の菓子が「綿菓子」です。
繊維の綿によく似た見た目をしていることが名前の由来で原料となるザラメには色がついていますが加工後は本物の綿に近い白色です。
祭りや縁日など屋台で売られる定番の素朴な菓子ですが、近年は着色したり他の食材をデコレーションしたりなど個性的な見た目のものが人気を集めています。
「綿飴」とは?
「綿飴」とは、「ザラメから作る綿状の飴」です。
「綿飴」の使い方
繊維の綿にそっくりな見た目の飴を指します。
英語では「cotton candy」といい、日本に伝わった時に直訳して付けられた名称が「綿飴」です。
誕生したのはアメリカでザラメを熱する仕組みと遠心分離機が一体となった専用の機械で作ります。
「綿菓子」と「綿飴」の違い
「綿菓子」と「綿飴」はどちらもザラメを原料にして作る綿状の菓子を指します。
「綿菓子」と「綿飴」に意味の違いはありませんが西日本での言い方が「綿菓子」、東日本での言い方が「綿飴」という違いがあります。
材料や製法に違いはなく地域的な違いも厳密なものではないため「綿菓子」と「綿飴」のどちらの言い方でも問題ありません。
「綿菓子」の例文
・『綿菓子を食べる』
・『インスタ映えする綿菓子が人気だ』
「綿飴」の例文
・『縁日といえば綿飴だ』
・『綿飴はとても甘い』
まとめ
「綿菓子」と「綿飴」に大きな違いはありません。
地域的な違いはありますがどちらの言葉も全国的に知られているので意味は通じます。