この記事では、「盗人猛々しい」と「図々しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「盗人猛々しい」とは?
「盗人猛々しい」は「ぬすっとたけだけしい・ぬすびとたけだけしい」と読みます。
意味は、「人のものを盗んでおきながら平気な顔をしていたり、悪事をとがめられて逆切れするなど、悪いことをしておながら態度の大きな様子」です。
悪いことをしたのは自分であるのに、人から咎められると「何が悪い」「盗まれる奴が悪い」など、開き直る様なふてぶてしい態度を取ることを表します。
「盗人猛々しい」の言葉の使い方
「盗人猛々しい」はことわざとして使われます。
「盗人」は「どろぼう」から転じて「悪事を犯した人」という意味、「猛々しい」は「勇ましくて強そうである」「態度がずぶとい」という意味、「泥棒が捕まると、返って開き直ること」から転じて「悪いことをした人が、ずぶとい態度を取ることのたとえ」として使われています。
「猛々しい」は下で紹介する「図々しい」とほぼ同じ意味ですが、「盗人猛猛しい」は悪いことをした人に対して使われる言葉です。
「図々しい」とは?
「図々しい」は「ずうずうしい」と読みの意味は以下の通りです。
1つ目は「他人のことを考えずに、自分勝手に振る舞う様子」という意味です。
2つ目は、「社会的な常識として、まさかそこまでしないであろうと思われる身勝手な振る舞いをすること」という意味です。
「図々しい」の言葉の使い方
「図々しい」は形容詞として使われたり、副詞として「図々しく居座る」などと使われたり、名詞として「図々しさも必要だ」などと使われます。
「図々しい」の「図」は「企み」「計画」という意味ですが、転じて「調子に乗る」「図に乗る」という意味になり、同じ漢字を2つ続けて意味を強調して使われる様になりました。
基本的に、「自分勝手に振る舞うこと」という意味で、悪事をするという意味までは含みません。
「盗人猛々しい」と「図々しい」の違い
「盗人猛々しい」は「悪いことをした人が、ずぶとい態度を取ることのたとえ」です。
「図々しい」は「他人のことを考えずに、自分勝手に振る舞う様子」です。
まとめ
今回は「盗人猛々しい」と「図々しい」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。