日常会話の中では、さほど登場することのない「脱稿」と「入稿」には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「脱稿」と「入稿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脱稿」とは?
「脱稿」とは、原稿を書き終えることを意味します。
日常会話で用いられる言葉ではなく、小説家や漫画家、研究者などが、小説や漫画、論文などを書き終えた際に用いられる言葉となります。
また、この言葉は手書きの文章だけでなく、データ化されたものでも用いられる言葉です。
言い換えれば、「筆を置く」が「脱稿」の類語です。
「脱稿」の使い方
「脱稿」は「脱稿した」や「脱稿する」などといった形で用いられます。
「入稿」とは?
「入稿」とは、原稿を印刷所に渡すことや原稿を筆者から手に入れることを意味します。
小説家や漫画家、研究者などが、小説や漫画、論文などを書き終え、その原稿を出版社や編集者が手に入れることや手に入れた原稿を印刷所に渡すことが「入稿」です。
言い換えれば、「原稿を上げる」や「原稿を渡す」と同じです。
「入稿」の使い方
「入稿」は「入稿した」や「入稿する」などといった形で用いられます。
「脱稿」と「入稿」の違い
「脱稿」は、原稿を書き終えること。
そして、「脱稿」した原稿を受け取ることや印刷所に渡すことが「入稿」となります。
一連の流れとしては、「脱稿」のあとに「入稿」が行われるということになります。
「脱稿」の例文
・『先生が脱稿したお祝いをしました』
・『やっと脱稿の日を迎えることができました』
・『意外と脱稿した後も忙しいものです』
・『脱稿したと思ったら、すぐに直しが届きました』
「入稿」の例文
・『入稿期限は明日の20時までです』
・『急いで入稿しなければ間に合わない』
・『入稿前に行う業務として、誤字脱字のチェックがあります』
・『今は実際に印刷所に足を運ぶことなく、データで簡単に入稿することができる時代になりました』
まとめ
以上のように、全く別の意味を持つ言葉となります。