この記事では、「デジャブ」と「正夢」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
デジャブと正夢の違い
「デジャブ」とは、一度も経験したことがないのに、どこかで経験したことがあるように感じることです。
既視感またはデジャビュともいいます。
デジャビュという名前の化粧品やデジャブという名前の映画作品がありますが、ここで解説するのはそのことではありません。
「正夢」とは、事実と一致する夢、夢で見た内容が未来の現実で実際にその通りになることです。
「デジャブ」は、実際には一度も経験ことがないものです。
一方、「正夢」は現実の世界ではなく夢という形ですが、経験したことがあります。
経験したことがない、経験したことがあるという点で違います。
デジャブと正夢の使い方の違い
どこかで経験したことがある気がするけれど、実際には一度も経験したことがないものには「デジャブ」を使用します。
夢の内容をはっきりと覚えていることは少なく、現実の世界で夢と同じことが起こると、経験したことがないはずなのにどこかで経験したような気持になります。
しかし、はっきりと覚えていなくても夢の中で一度経験している場合には、「デジャブ」ではなく「正夢」を使用します。
デジャブと正夢の英語表記の違い
「デジャブ」は英語で“dejavu”と表記をします。
デジャビュはフランス語です。
「正夢」は英語で“a prophetic dream”と表記をします。
“prophetic”には予言するという意味があり、“dream”には睡眠中に見る夢の意味があります。
デジャブの意味
「デジャブ」とは、一度も経験ことがないのに、どこかで経験ことがあるように感じることです。
初めて訪れる観光地なのに、この景色を見たことがあるような気がすると感じたとします。
それは、テレビや雑誌などでその観光地を紹介しているのを見たからかもしれません。
何となく見ていたテレビや雑誌の内容は、「見た」とははっきり覚えていないことが珍しくないです。
これは、一度見たことがあるものなので「デジャブ」ではありません。
人間の記憶はあやふやで、どこかで経験したことがあるのか、経験したことがないのかはっきりしないことがあります。
本当に一度も経験したことがないけれど、どこかで経験したように感じられることが「デジャブ」です。
デジャブの使い方
一度も経験したことがないけれど、経験したことがあるように感じることに使用します。
この世に存在する物質的な体が経験したことではなく、夢で経験したことがある場合には「デジャブ」という言葉は使用しないことが多いです。
デジャブを使った例文
・『デジャブな気がする』
・『もしかして、これってデジャブ?』
・『この場所に来たことがある気がするけど、デジャブかな?』
・『デジャブを体験して不思議な気持ちになった』
・『デジャブをよく経験する』
デジャブの類語
「既視感」が類義です。
一度も見たことがないのに、どこかで見たように感じるという意味があります。
「既」という漢字には、すでに、もう過ぎてしまったという意味があり、「視」という漢字には、目で見るという意味があります。
つまり「既視感」はすでにみたことがあるような感じという意味になります。
デジャブの対義語
「ジャメビュ」が対義語です。
見慣れたものなのに、一度も見たことがないと感じるという意味があります。
正夢の意味
「正夢」は、現実と一致する夢、夢で見た内容が見たときよりも後の時点で本当になることです。
この「夢」とは将来になりたいものなどの夢ではなく、睡眠中に見るもののことを指しています。
「正夢」を経験するためには、睡眠中に見る夢を覚えている必要があります。
目が覚めると夢はすぐに忘れてしまいやすいですが、寝る前に「夢を覚えていることができる」と強く念じたり、枕元にノートとペンを置いておき、目が覚めたらすぐに夢の内容をメモしておくと、覚えていられることが期待できます。
最初は夢を覚えていられなくても、繰り返し行っていると覚えられるようになってきます。
夢を見ないという人もいますが、夢の内容を忘れているだけで、実際には見ている可能性があります。
正夢の使い方
睡眠中に見る夢と現実が一致したときに使用をします。
正夢を使った例文
・『正夢によって救われた』
・『正夢を見てみたい』
・『人に話しても正夢だとは信じてもらえなかった』
・『正夢を見る方法ってあるの?』
・『正夢をよく見るという友達がいる』
正夢の類語
「予知夢」が類語です。
何かを予言するような暗示的な夢のことを意味します。
正夢の対義語
「逆夢」が対義語です。
現実とは逆のことが起こる夢のことを意味します。
まとめ
意味が混同されてしまうことがある2つの言葉で、似たような場面で使われていますが、本来の意味は違うものです。
経験したことがないことなのか、夢で経験したことがあるのか、という違いがあります。