この記事では、「オタク」と「ファン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オタク」と「ファン」の違い
「オタク」と「ファン」の違いについて紹介します。
「オタク」と「ファン」の使い方の違い
「オタク」は、「サブカルなキャラや人物を好み、知識を深めたりグッズを集めたりなどをメインに活動する人達のこと」に使われます。
人と楽しむよりも自己満足を追求する楽しみ方です。
「ファン」は、「スポーツチームや有名人などに対して、熱烈に応援する人達のこと」に使われます。
大勢で応援したり、ファンクラブで語り合ったりする楽しみ方です。
「オタク」と「ファン」の英語表記の違い
「オタク」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「geek」で、「ある分野に夢中で、専門知識を持っている人」というニュアンスです。
“I’m an anime geek.”
(私はアニメオタクです)
2つ目は「nerd」で、「あるものに夢中なくだらない人」というニュアンスですが、現在では俗語としてネガティブな意味は薄れてきています。
“I hear he is a nerd.”
(彼はオタクだそうだ)
「ファン」は英語由来の言葉で、そのまま「fan」と言います。
“I’m a big fan of BTS.”
(私はBTSの大ファンです)
「オタク」の意味
「オタク」は「ヲタク」とも書き、「あることに過度に熱中している人」という意味です。
元の意味は「主にアニメ・マンガ・ゲームのキャラやアイドルに夢中になり、普通の人が知らない様な知識を持ち、グッズを収集したり、ネット上で情報交換する活動をする人達のこと」です。
「オタク」という言葉は、1970年代に作られ、漫画やアニメ、ゲーム、アイドルが好きな人が出会った時に「お宅は」と呼び合っていたことから付けられました。
男性が美少女キャラに夢中になることが多く、人に言うと「ロリコン」「変態」と思われてしまうことから、ネガティブなイメージがありました。
最近ではサブカル以外に特定の物に異様なほど執着して詳しい人に対しても使われる様になっています。
「オタク」の使い方
「オタク」は「特定の分野に夢中になり、専門知識が深く、グッズを集めたりしている人」に使われます。
上記で紹介した様に、最初はネガティブな意味で使われていましたが、最近では一般的に理解される様になってきています。
内容も「美少女キャラオタク」「アイドルオタク」だけはなく「鉄道オタク」「映画オタク」「数学オタク」「車オタク」など、幅広く使われる様になっています。
「オタク」を使った例文
・『彼は先日アニメオタクであることをカミングアウトした』
・『彼は硬派に見えて実はアイドルオタクだった』
・『土日はオタク活動に忙しいので、当然恋人ができない』
・『彼はアイドルオタクで、給料のほとんどをグッズや握手会、コンサートにつぎ込んでいる』
・『彼はアニメオタクなので、部屋中フィギュアだらけらしい』
「オタク」の類語
「コレクター」
「収集家(しゅうしゅうか)」とも言い、あるものを集めて楽しむ趣味のことを言います。
「マニア」
「maniac」から来た言葉で、「あるものごとに集中する人」のことを言います。
「オタク」が「あるものにしか興味を持たない」という意味に対して、「マニア」は「集中する」という意味が強くなります。
「オタク」の対義語
「ミーハー」 自分に主義主張がなく、その時に流行ったものに夢中になる人のことを言います。
「ファン」の意味
「ファン」は、「スポーツチームや芸能人などを熱心に応援する人」という意味です。
英語でも「fan」と言いますが、元は「fanatic」という言葉で「熱狂者」「狂信者」という意味です。
「fan」の場合は「一生懸命応援する人」「皆で力を合わせて応援する人」というニュアンスが強くなります。
「オタク」と違って「人に秘密にしたい趣味」ではなく、公然と「〇〇のファンです」と言う人が多くなります。
「ファン」の使い方
「ファン」は、「ある人を熱心に応援する人」に使われます。
「ファン」を名乗ることに特に抵抗はなく、会社やサークルなどの自己紹介で「〇〇のファンです」と公言することもあります。
「オタク」とは違い、「知識やグッズ集めよりも楽しむことを目的とした人」というイメージがあります。
「ファン」を使った例文
・『彼は熱狂的なタイガースファンだ』
・『アイドルグループのファンで、CDは全部持っている』
・『ファンクラブで知り合った人とLINEでやり取りをしている』
・『あのグループは結成当時からの古参ファンも多い』
・『彼女は格闘後ファンでイベントにもよく行っているらしい』
「ファン」の類語
「愛好家(あいこうか)」
特定のものに愛着を示して楽しむ人のことを言います。
「信者(しんじゃ)」
元は「宗教で教祖や教えを崇拝する人」という意味ですが、俗語として「熱狂的に好きな人」という意味でも使われています。
「ファン」の対義語
「アンチ」
あるものに反対したり対抗したりする人のことを言います。
まとめ
今回は「オタク」と「ファン」について紹介しました。
「オタク」は「やたら詳しくてグッズ集めもする人」、「ファン」は「熱心に応援する人」と覚えておきましょう。