息を吹き込んで演奏する金管楽器を指す言葉として「ラッパ」と「トランペット」があります。
二つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「ラッパ」と「トランペット」の違いを解説します。
「ラッパ」とは?
「ラッパ」とは、「息を吹き込んで演奏する金管楽器の総称」です。
「ラッパ」の使い方
口から息を吹き込んで演奏する先が広がった形状をした金管楽器全般を指す言葉で、楽器の種類を問わず総称として使われています。
個別の楽器を指す言葉ではないので金管楽器の種類を識別するときには使いません。
サンスクリット語で角笛を意味する「rappa」に由来し角笛のように先端が広まった形状をした楽器全般を意味する言葉として使われていましたが、現在では特に金管楽器を表すときに使う言葉です。
「トランペット」とは?
「トランペット」とは、「三つのピストンを操作して演奏する金管楽器」です。
「トランペット」の使い方
円錐以上に広がった先端と金属管によって構成される楽器で、主に高音域の演奏に使用されます。
伸びやかで明るく響きのある音が特徴で、バンド構成では全体をリードする役割を担う楽器です。
「ラッパ」と「トランペット」の違い
先端の広まった金管楽器全般を指すのが「ラッパ」、先端が広まった金属楽器のうちピストン操作で演奏するのが「トランペット」という違いで区別されます。
「ラッパ」は管楽器全般を指す言葉なので「トランペット」も「ラッパ」の一種です。
「ラッパ」の例文
・『ラッパの音が高らかに鳴り響いた』
・『金管楽器の演奏者を俗にラッパ吹きという』
・『トロンボーンもチューバもラッパである』
・『ラッパの演奏には肺活量が要求される』
「トランペット」の例文
・『トランペットの切ない音色が響く』
・『トランペットのソロから始まる印象的な曲』
・『トランペットは音を出すまでが難しい』
・『河原でトランペットを練習する』
まとめ
「ラッパ」と「トランペット」はどちらも金管楽器ですが指している範囲が違います。
意味の違いを正確に理解して使い分けてください。