「座る」と英語で表したいときは、「sit」という単語を使います。
“Sit down. ”という命令文は教室で先生が使うことも多く、よく見られる表現です。
 ですが、“sit”の後ろには“down”以外の単語が付くこともあります。
 この記事では、“sit down”と“sit on”の違いを分かりやすく説明していきます。
「sit down」とは?
“down”は「下へ」という意味を持つ語なので、「(立っている状態から)座る、腰かける」という動作を表します。
 自分が座っているということを伝える際は“I’m sitting. ”で十分です。
“down”が付くと、動作を表すと覚えておきましょう。
「sit down」の使い方
 A. He sat down. (彼は座った)
 B. I want to sit down. (私は座りたい)
 C. She sat me down. (彼女は私を座らせた)
 A・Bの文は一般的な“sit down”の使い方です。
 不規則変化の動詞のため、過去形は「sat」になる点に注意してください。
 また、これらの文は「sit(sat)」に書き換えても問題ありません。
 Cの文はA・Bとは異なり、他動詞として使われている例です。
「sit+人+down」の形で「人を座らせる」という文を作ります。
「sit on」とは?
“on”は「?の上に、?の表面に」という意味を持ちます。
 対象の物と接触している状態です。
 そのため、「sit on 〜」は「〜の上に座る」と訳すことができます。
 何に座るか、ということを説明しているだけなので、動作を表す“sit down”も合わせて使うことができます。
「sit on」の使い方
 A. I sat on the toilet. (私はトイレに座った)
 B. He sat down on the chair. (彼はイスに座った)
 Aの文が基本的な使い方です。
“sit the toilet”とは言うことができません。
 Bは“sit down”という座る動作を表す表現と、何に座るかを表す「on 〜」が組み合わさった形です。
 また、イスのように背もたれがあったり肘かけがあったりと、体を包まれるようなものに座る場合は“in”を使う場合もあります。
 そのため、この文は「〜 sat down in 〜」としても問題ありません。
 どちらも使います。
「sit down」と「sit on」の違い
 一言で言うと、動作としての「座る」を表す表現と、「何に座るか」を表す表現の違いです。
 そのためどちらかを使うというものではなく、1つの文で両方を使うことも可能です。
“sit on”と同じ意味で“sit in”とする場合もあるので、知っておくと混乱が避けられます。
まとめ
「座る」という意味の“sit down”“sit on”について、違いを考察しました。
“sit”後ろに付く語によって、プラスされる意味合いが変わっています。
 それぞれの働きを理解し、正しく使いましょう。



