この記事では、「本題に戻る」と「本筋に戻る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本題に戻る」とは?
「本題に戻る」とは、「それていた話題などから元の題目に立ち戻る」さまや「中心となるテーマや議題などに返ってくる」様子などを示す言葉です。
話している最中の話し手が本題からそれて別のエピソードなどを述べた後に、また元の話に戻ってくる場合に使われている文言で、「余談はさておき」あるいは「横道にそれてしまいましたが」などというニュアンスで使用されています。
「本筋に戻る」とは?
「本筋に戻る」とは、「それまで外れていた流れを本来の筋道に戻す」さまや「話すべき内容に立ち戻る」様子などを示す言葉です。
「本筋」とは「正当なやり方や方法」もしくは「あるべき道理や本質」などを表し、あるいは囲碁の対局において「悪い流れや展開などを防ぐための王道的かつ忠実な指し手」を表す文言としても用いられています。
「本題に戻る」と「本筋に戻る」の違い
「本題に戻る」と「本筋に戻る」の違いを、分かりやすく解説します。
「本題に戻る」と「本筋に戻る」は、どちらの語句も「それまでそれていた道や流れなどからまた元に戻る」などという意味合いで使われている表現です。
意味は近いですが、「本題」と「本筋」がそれぞれもつ微妙な意味の違いによって、実際には戻ってくる位置や場所などが少々異なる文言として使用されています。
「本来のお題やメインテーマ」などを示す「本題」は主となる題目自体に戻ってくるのに対し、「本来通るべきだった筋道」の「本筋」は元々の流れや道などに戻ってくるというニュアンスの表現なので、正確には意味合いはまったく同じとは言えません。
「本題に戻る」の例文
・『閑話休題でしたが、本題に戻ることにしましょう』
・『本題に戻る前にもう一つだけ言っておきたいことがあります』
「本筋に戻る」の例文
・『そろそろ話の本筋に戻るべきではありませんか』
・『本筋から大きくそれてしまったので一旦元に戻しましょう』
まとめ
「本題に戻る」と「本筋に戻る」は、いずれの語句も「元々の話や展開などに立ち戻る」などという意味合いで使われている表現です。
それぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使うようにしましょう。