この記事では、「本筋」と「本題」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本筋」とは?
「本筋」とは、「本来の筋道」あるいは「元々の流れ」などを示す言葉です。
「本物の血統や流派」などを示す語句でもあり、一般的に正しいとされている流れをくんでいる事柄や方法などを指して使われています。
また、基本的な打ち手や手法などを示す囲碁用語としても用いられている文言になります。
「本題」とは?
「本題」とは、「もっとも重要なこととして扱う題目」あるいは「議論などの中心となる事柄」などを示す言葉です。
「主題」または「案件」などという語と似たようなニュアンスで使われている語句で、「中心となるトピック」や「メインテーマ」などという語と置き換えることができる文言です。
「本筋」と「本題」の違い
「本筋」と「本題」の違いを、分かりやすく解説します。
「本筋」と「本題」は、いずれの語句も「物事のはじまり」を表す「本」という語が使われていますが、各々がもっている厳密な意味は異なっています。
文字どおり「本来の筋道」や「本当の流れなど」を示す「本筋」は、「筋(流れ)が正当である」というニュアンスを含む表現ですが、一方「本当の題目」や「主となる課題」などを示す「本題」は、「メインとなるお題(議題)」を指していますので、それぞれの語句はまったく異なる場面で使われる言い回しであることが分かるでしょう。
「本筋」の例文
・『彼の意見は物事の本筋から外れていると言わざるを得ないですね』
・『その件についてはまずは上司に委ねるのが本筋だと思います』
「本題」の例文
・『余談が過ぎましたのでこの辺りで本題に戻ります』
・『いきなり本題から入るのは大変失礼ですが、回りくどすぎるのも問題ですね』
まとめ
「本筋」と「本題」は、どちらの言葉も「本当の」または「本来の」などというニュアンスを含む受ける印象は似ている表現ですが、それぞれがもっている意味は微妙に異なります。
使用する際には、それぞれのニュアンスに気を付けて上手に使いこなすようにしましょう。