この記事では、「お線香」と「蚊取り線香」の違いや意味を分かりやすく説明していきます。
「お線香」とは?
亡くなった人から出る人間の生臭さを消すために焚くのが「お線香」【おせんこう】です。
線香の煙とにおいで身と心の穢れを消せば、穢れや汚れがきれいに浄化するため、神様が受け入れるといった仏教の信仰心に基づいて行われます。
焚き方としては、火をつけた線香を仏壇の真ん中に置き、煙を広げるのが一般的です。
線香の煙は仏様の食事になり、故人のお腹を満たすとされています。
また、残された家族と故人が煙によって通じ合えて、対話もできるようになるのです。
「蚊取り線香」とは?
蚊が人間に近づいてきて血を吸い取らないようにするため煙を出すものを「蚊取り線香」【かとりせんこう】といいます。
蚊が飛んでこないようにするだけでなく、仮に血液を吸ったとしても二度と近寄らないよう殺虫成分が含まれているのです。
その駆除成分としてピレスロイドが有効であり、人間には害がなくても蚊にだけは効き目があります。
なぜ、人間が安心して使えるかというと、体内にある酵素によって成分を分解して体外に出すからです。
渦巻きの形状が目を引き、先端に火をつけると長時間かけて線香を燃やしていきます。
「お線香」と「蚊取り線香」の違い
「お線香」と「香取り線香」の違いを、分かりやすく解説します。
この世で付いた邪念や穢れを「お線香」の煙によって払い除け、心をも浄化する効果があります。
故人の身も心さえ清められるとあの世に迎え入れられる仏教の教えから、残された家族は仏壇の真ん中で線香を焚くのです。
もう一方の「蚊取り線香」は殺虫成分のピレスロイドが含まれているため、蚊を駆除できます。
火をつけて燃やすタイプの線香から、ファンを回すと蚊を駆除する有効成分が広い範囲に届く電池式の蚊取り商品も出ているのも魅力的です。
電池式であるので充電は不要になり、持ち運びが便利で、車の中でも使えます。
まとめ
煙が出るものを2つご紹介しましたが、一つは故人をあの世に送るために焚くもので、「蚊取り線香」は蚊を駆除するのに特化していると覚えておくといいでしょう。