エプソン派にも違いを分かりやすく解説!
この記事では、キヤノン写真用紙「光沢ゴールド」と「光沢スタンダード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「光沢ゴールド」とは?
写真印画紙のような美しい光沢感が魅力だと言っていいでしょう。
その秘密は6層構造になっている事と最表面がハイグロスコート層が特徴。
グロスは光沢を意味する通りでより光沢度の向上が行われています。
受容層が二層に別れており、黒がより引き締まった発色性を見せるのは当グレードからになります。
営業戦略的には当グレードを同社のニュースタンダードと呼称している様に品揃えが豊富。
大容量の商品は下位「光沢スタンダード」よりも多くラインナップされています。
また実際に同社のホームページを見れば売りたい商品である事は一目瞭然も言えるでしょう。
「光沢スタンダード」とは?
スタンダードと呼称はされているものの実際にメーカーのクオリティスタンダードは「光沢ゴールド」になっており、実質的に廉価版の印象は拭えません。
実際に同社のホームページにもコストパフォーマンスに優れた事と薄手、アルバム保存に適している事しか記載されていません。
表面の受容層は発色層と吸収層が一体化された従来通りの発色と再現度を持った写真用紙です。
キヤノン写真用紙「光沢ゴールド」と「光沢スタンダード」の違い
キヤノン写真用紙「光沢ゴールド」と「光沢スタンダード」の違いを、分かりやすく解説します。
『キヤノン』社のプリンタ、純正インクを使用するのが前提条件になります。
また同社は数年前からハイブリッド制を採用。
4・5・6色のプリンタが混在しており、当然ながらスタンダードの4色インクとハイエンドの6色では同じ風景を同じ写真紙に印刷しても再現性や明暗度は変わってきます。
「光沢スタンダード」はスタンダードと呼称されていますが、実際には廉価版。
大量印刷向けの写真用紙だと言っていいでしょう。
それに対する「光沢ゴールド」は同社がニュースタンダードと呼んでいる通りの基軸写真光沢紙になります。
特に光沢感の違いを前面に打ち出したものだと言えるでしょう。
上位グレードが7層の写真用紙であるのに対して本グレードは6層使用になります。
インク受容層が2層構造になっているのは本グレードからであり、これにより黒の再現性が高くなり、クッキリと引き締まったものになっています。
まとめ
「光沢ゴールド」は『キヤノン』社の写真用紙における新しいスタンダード基準だと言っていいでしょう。
具体的にはインクの受容層を発色層と吸収層の2層構造にした事です。
「光沢スタンダード」ではこの部分が1層でした。
より表面に近いところでインク染料を発色させる事で印刷直後から発色が発現。
黒が引き締まり色はより豊潤に表現できるものとなりました。
また「光沢スタンダード」よりも厚いため高級感が付与されています。
多色プリンタのカタログスペックをより引き出せるのは「光沢ゴールド」で、その逆も成り立つ関係だと言えるでしょう。