この記事では、「光学顕微鏡」と「電子顕微鏡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「光学顕微鏡」とは?
光学顕微鏡は、こうがくけんびきょうと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、光に関する現象を扱う物理学の学問といった意味を持っている光学の漢字に、小さな物を拡大して見る装置といった意味を有する顕微鏡の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に光学顕微鏡は、可視光線を利用した顕微鏡を表すのです。
そんな光学顕微鏡は、観察したい対象に光を当てる事で像を2000倍程度にまで拡大する事が可能となっています。
「電子顕微鏡」とは?
電子顕微鏡は、でんしけんびきょうと読むべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、電子の構成要素の1つで素粒子の1種といった意味の電子の漢字に、微小な物を拡大して見るための装置といった意味がある顕微鏡の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から電子顕微鏡は、電子線を当てて対象を拡大する事が可能な顕微鏡を示すのです。
更に電子顕微鏡は、約100万倍まで拡大して見る事が出来ます。
「光学顕微鏡」と「電子顕微鏡」の違い
光学顕微鏡と電子顕微鏡の漢字表記を比較すると、光学と電子という漢字の違いが存在する事に気付けるものです。
所が後に続いている顕微鏡の漢字は同じで、文字通りどちらも顕微鏡を表現する言葉となっています。
とはいえ仕組みに違いがあり、光学顕微鏡は、対象に光を当てる事で像を拡大するのです。
一方の電子顕微鏡は、電子線を対象に当てる事で像を拡大します。
まとめ
2つの言葉は、共通する漢字が指し示す様にどちらも顕微鏡を意味する言葉です。
ですが同じ顕微鏡でも仕組みや性能に違いがあり、光学顕微鏡は、光を当てる事で対象を拡大する仕組みで、約2000倍まで拡大出来ます。
対する電子顕微鏡は、電子線を当てる事で拡大する仕組みとなっており、約100万倍まで拡大可能です。