光学レンズを使っていない顕微鏡はレア?
この記事では、「光学顕微鏡」と「実体顕微鏡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「光学顕微鏡」とは?
「光学顕微鏡」の名前から高度で高価なイメージを持たれる方も多いと思われます。
普段日常生活には全く関わりがなく、高校卒業以降は触れた事がない方が大半でしょう。
実は世の中の大半の顕微鏡が「光学顕微鏡」であり、学校の実験でプレパラートで細胞を見ていた顕微鏡も「光学顕微鏡」に該当し、一般への認知度からすれば「生物顕微鏡」が代表的だと言えるでしょう。
「実体顕微鏡」とは?
「光学顕微鏡」に幾つかある種類のうちの1つになります。
「実体顕微鏡」の特徴は小さい物体を人間の双眼で見たかの様に再現できる顕微鏡です。
立体3D的な視点で見る事ができると言っていいでしょう。
大手光学メーカーの「実体顕微鏡」のレギュラーモデルでズーム範囲0. 674. 5or5倍程度、最上級モデルで11倍とズーム性能は決して高くはありません。
しかし観察物が立体的に見える事に加え、実体そのまま上下左右反転無しに見える事から、植物や昆虫などの観察に適しています。
解剖顕微鏡の別称がある通りに解剖学でも良く使われるのは前述した通り、上下左右反転が無いためで、解剖の際に致命的なミスを起こしづらいからだと言っていいでしょう。
「光学顕微鏡」と「実体顕微鏡」の違い
「光学顕微鏡」と「実体顕微鏡」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的に顕微鏡は「光学顕微鏡」とその他の顕微鏡に分類可能。
後者はレーザーや電子線を使ったものを挙げる事ができます。
「生物顕微鏡」や「実体顕微鏡」「デジタル顕微鏡」等々光学レンズを使ったものは全てが「光学顕微鏡」に含まれると言っていいでしょう。
そのため「実体顕微鏡」との比較対象は「光学顕微鏡」の中の他種類とが必然的になります。
まとめ
「実体顕微鏡」は「光学顕微鏡」のなかの分類区分の1つです。
光学レンズを使用して立体視を可能にしたのが特徴だと言っていいでしょう。
立体視以外では反転現象が起こらず“実体”のまま見える事が挙げられます。
左右反転現象がないために解剖学では便利で「解剖顕微鏡」の別称があるほどです。
端的にいえば「光学顕微鏡」は光学レンズを使った顕微鏡の別称だと言えるでしょう。