この記事では、ギターの「アッシュ材」と「アルダー材」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アッシュ材」とは?
「アッシュ材」とはトネリコの木をボディ材にしたものです。
「アッシュ材」としてよく使用されるのはホワイトアッシュやアメリカ南部に多いスワンプアッシュでしょう。
1950年頃はギターやベースと言えば「アッシュ材」でしたが現在では他のボディ材が増えています。
ですが「アッシュ材」の需要がなくなったわけではなく、高音の響きがいい点やブロンドフィニッシュというギターの色味においては「アッシュ材」に勝るものがないなどの理由で、現在も一定の人気を誇るボディ材です。
「アルダー材」とは?
「アルダー材」とはハンノキ属の木をボディ材にしたものです。
ハンノキは加工しやすく扱いやすい性質があるのでギターのボディ材のみならず彫刻などの様々な用途で木材に使われています。
安価で加工もしやすいこととそれまでメジャーだった「アッシュ材」よりも軽いから1950年代中頃から人気が爆発したボディ材であり、現在でも多くのギターのボディ材は「アルダー材」です。
特定の音の響きに優れるわけではありませんがバランスよく共鳴するのも定番のボディ材として定着した理由でしょう。
「アッシュ材」と「アルダー材」の違い
「アッシュ材」と「アルダー材」の違いを、分かりやすく解説します。
トネリコの木をボディ材にしたものが「アッシュ材」で、ハンノキの木をボディ材にしたものが「アルダー材」です。
「アッシュ材」は高音をクリアに共鳴し「アルダー材」は全体的にバランスよく共鳴します。
1950年中頃まではハードウッドのボディ材と言えば「アッシュ材」と言うほど人気でしたが、50年代中頃以降は「アルダー材」が定番のボディ材です。
まとめ
材木としての違いは「アッシュ材」はトネリコで「アルダー材」はハンノキと言う違いです。
ですがギターのボディ材としては「アッシュ材」は高音がクリアで、「アルダー材」は抜きん出たところはないもののバランスよく優れた共鳴という違いが大きいでしょう。