この記事では、「御膳」と「定食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「御膳」とは?
「御膳」は「ごぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「食事を丁寧に言う語」という意味です。
2つ目は「天皇や貴族などの食事を敬って言う語」という意味です。
3つ目は「食事の献立の上に付き、高級であることを表す接頭辞」という意味です。
「御膳」の言葉の使い方
「御膳」は名詞として「御膳の支度をする」「天ぷら御膳」などと使われます。
「御」は「天皇に関する事柄につけて敬意を表す語」から転じて「敬意やていねいさを表す語」という意味、「膳」は「和食で、一人前の食器と食物を載せる台のこと」という意味、「御膳」で「天皇や貴族などの食事を乗せた台」から転じて「高級感のある食事のメニュー」になりました。
「定食」とは?
「定食」は「ていしょく」と読みます。
意味は「和食で、おかずにご飯・味噌汁は副菜などが付いたセットのこと」という意味です。
あらかじめ幾つかの料理の組み合わせがあり、それを頼むと他に頼む必要がなく、選択が楽なメニューのことです。
「定食」の言葉の使い方
「定食」は名詞として「生姜焼き定食」「定食屋」などと使われます。
「定」は「さだ(める)」とも読み「ものごとを決めて変えない」という意味、「食」は「たべる」「たべもの」「食事」という意味、「定食」で「あらかじめ複数の組み合わせが決まっている食事のメニュー」になります。
「御膳」と「定食」の違い
「御膳」は「高級感のある食事のメニュー」です。
「定食」は「あらかじめ複数の組み合わせが決まっている食事のメニュー」です。
「御膳」の例文
「御膳」の例文は以下の通りです。
・『和食屋でおひとりさま御膳を食べる』
・『天皇の御膳は質素だ』
「定食」の例文
「定食」の例文は以下の通りです。
・『この店はハンバーグ定食が人気だ』
・『昼の定食屋は混雑する』
まとめ
今回は「御膳」と「定食」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。