「先般」と「先日」の違いとは?分かりやすく解釈

「先般」と「先日」の違いとは?違い

かなり頻度は低いですが、特徴的な表現として「先般からの物価高騰の影響を受けて」というようなものがあります。

「せんぱん」という硬い発音もあって、耳には残ります。

それでは、この「先般」とはどういう意味でしょうか。

また、「先日」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「先般」「先日」の違いを分かりやすく説明していきます。

「先般」とは?

「先般」とは、「過去に起こったこと」を表すことばで、一般的にはビジネスの文書や、広く何かを発表するような場で使用されます。

逆に言えば、その他のシチュエーションではほとんど使用されることはなく、特殊な言葉とも言えます。


「先日」とは?

「先日」とは、「過去の出来事」を修飾する際に使用される言葉で、書き言葉だけではなく、話し言葉でも使われる極めて一般的なものです。

過去のこととは言っても、一般的には数日から1週間程度の近い過去のことを示すことが多いとも言えます。


「先般」と「先日」の違い

「先般」「先日」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、今から見て過去に起きた出来事のことを表すために使用される言葉であることは同じですが、フォーカスされる部分が違います。

それは、「般」「日」の違いと言ってもよいでしょう。

「般」が、「?というもの」とか「類い」のような意味を持つのに対して、「日」はそのものずばり「ある日」のことです。

つまり、「先般」がフォーカスしているのは、「起こった出来事」であり、「先日」がフォーカスしているのは、「起こった日付」あるいは「起こった時期」であるということです。

この違いによって、「先日」を使う際に就職される出来事の重要性が一般的に低くなります。

まとめ

この記事では、「先般」「先日」の違いを、解説してきました。

序文でご紹介した「先般からの物価高騰の影響を受けて」ですが、最近では、頻繁に行われているさまざまなものの販売価格の値上げの際の決まり文句のようになっています。

考えてみれば、1970年代のインフレ時からみても物価の高騰は何度もありましたが、値上げのような対応が一般的に行われることはあまりありませんでした。

つまり、多くの企業の状況は当時とは違うと言うことでしょうか。

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