この記事では、「仲間」と「株仲間」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「仲間」とは?
興味がある物や、目指すものが同じである人と心が通じ、仲良くなるという意味がある言葉を「仲間」【なかま】と呼びます。
元々は同じ業種で働く人が集まって団体となり、利益を上げるために営業したり、管理して仕事する人を指す呼び方でした。
また、違う業種であっても利害が同じ職人同士が集まり、営業保証について取り入れる団体を組合と呼びます。
「株仲間」とは?
同じ商工業者で働く商人が集まり組合として活動する人達を「株仲間」【かぶなかま】といいます。
江戸時代から始まった同業者の組織を指す呼び方であり、商工業者はそれぞれ株で儲けたときは税金を幕府に払って商品を仕入れたり、売れるようにしました。
商品を販売するときは値段も自由に決められるので、自分が思うように稼げたのです。
「仲間」と「株仲間」の違い
ここでは「仲間」と「株仲間」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ趣味を楽しむ人達を「仲間」と呼び、好きな話をしたり、一緒に行動して思い存分時間を過ごすのです。
元々は利益を出して、分かち合う団体を指す言葉でした。
もう一方の「株仲間」は同業者を指す呼び方で、利益が出たときは国へ税金を払う代わりに商品を販売する権利を得られたのです。
独占して商品の価格を考えて利益が出るように、株を購入した仲間のために儲けを出そうと値段を上げていきました。
「仲間」の例文
・『農村部では仲間意識が高いため村人同士で結婚した』
・『居酒屋には飲み仲間が集まり、つまみを片手に夢を語る』
「株仲間」の例文
・『独占した物資流通がはびこると、幕府は株仲間を廃止した』
・『株仲間を導入すると、1年中消費者が買いやすい価格に維持できる』
まとめ
「仲間」を使った呼び方ではありますが、「株」を取り入れて同業者同士で利益を分かち合うといった意味になる言葉です。
それぞれの言葉にはどのようなものが根源となっているか調べるのもまた、学べる方法になるでしょう。