「カムット小麦」と「スペルト小麦」の違いとは?分かりやすく解釈

「カムット小麦」と「スペルト小麦」の違いとは?違い

この記事では、「カムット小麦」「スペルト小麦」の違いを分かりやすく説明していきます。

「カムット小麦」とは?

カムット小麦とは古代小麦の1つで、デュラム小麦の原種とされます。

6000年も前にエジプトを中心に栽培されていた小麦ですが、数千年間栽培されていませんでした。

数十年前にエジプトで棺から発見された小麦を人為的に栽培し、アメリカで復活させたのがカムット小麦になります。

現在主流となっている小麦よりも大きく、栄養価が高いです。

小麦アレルギーの人も反応しにくいといわれています。


「スペルト小麦」とは?

スペルト小麦も古代小麦の一種で、現在主流となっているパン小麦の原種とされます。

スペルト小麦は、9000年前から中東などで栽培が行われていたと考えられています。

ヨーロッパなどでは長く主要な穀物として食べられてきましたが、1960年代頃から品種改良が行われパン小麦が主流となりました。

なぜ品種改良を行ったのかというと、人口が増加したため穀物の生産量を増やす必要があったからです。

品種改良により、小麦の生産は3倍にもなったといわれています。

スペルト小麦を栽培する農家は大きく減少しましたが、近年は化学肥料や農薬などを使わなくても栽培できるので再び注目されるようになりました。


「カムット小麦」と「スペルト小麦」の違い

カムット小麦もスペルト小麦も古代小麦です。

カムット小麦はデュラム小麦の原種で、復活したのは数十年程前のことです。

数千年の間、栽培されていませんでした。

スペルト小麦は現在主流となっているパン小麦の原種で、20世紀まで栽培されていました。

パン小麦に切り替える農家が多かったのですが、現在もアメリカやヨーロッパでは栽培されています。

日本でも北海道などスペルト小麦を栽培している地域があります。

まとめ

カムット小麦はデュラム小麦の原種で、スペルト小麦はパン小麦の原種になります。

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