この記事では、「注意する」と「戒める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「注意する」とは?
「注意する」とは気をつけることや、気をつけるよう自分以外の相手に言うことです。
他人に対して言う場合、これから気をつけるべきことがあるから行う場合もあれば、失敗してしまったから次からは気をつけるよう言う場合があります。
ただし失敗してしまった場合でも、注意するという言葉に怒る叱るという意味は含みません。
相手を咎めたり反省させるのではなく、警戒するよう促すことが他人に対して注意するということです。
「戒める」とは?
「戒める」とは間違いをしないように事前に気をつけたり気をつけるよう諭すことです。
他にもしてはいけないと命じたり、間違いを犯した相手にまた同じ過ちを犯さないよう叱る意味も持ちます。
基本的にどの意味であっても、上からの目線で指示したり咎める意味合いのある言葉です。
またしてはいけないというのも子供に言い聞かせるような軽いものではなく、厳しく禁じるようなものであり、厳格な雰囲気を持つ言葉と言えます。
「注意する」と「戒める」の違い
「注意する」と「戒める」の違いを、分かりやすく解説します。
気をつけるよう自分以外の相手に言うのが「注意する」で、他の人に対して事前に気をつけさせたり行動を禁じたり同じ過ちを犯さないよう叱るのが「戒める」です。
「注意する」には本来怒ったり叱るような厳しいニュアンスはありませんが、「戒める」には多くの場合厳しいニュアンスを含んだり、上からの発言になります。
「注意する」の例文
・『足元に気をつけるよう注意する』
・『ミスした部下に気を抜くなと注意する』
「戒める」の例文
・『反省の色が見えない生徒を戒める』
・『不要な外出は控えるよう戒める』
まとめ
「注意する」は気をつけるように相手に言うだけで、怒ったり叱ったりという意味は含まない比較的軽いものも含みます。
しかし「戒める」は気をつけるよう諭す、してはいけないと命じ禁じる、同じ過ちを起こさせないため叱ると、咎めたり反省を促す当たりの厳しい言葉です。
発言の強さの幅が広いのが「注意する」で、厳しい強さで範囲が狭いのが「戒める」と考えてもいいでしょう。
