この記事では、「資(し)する」と「図(はか)る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「資する」とは?
「資する」とは、「あることの別のことに役に立てる」さまや「何かの目的のためにあるものを使う」様子などを示す言葉です。
あることを行う際に助けや援助などになるようにする、などというニュアンスで使われており、「寄与する」あるいは「手伝う」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。
「図る」とは?
「図る」とは、「計画や策略などを練って行動に移そうとする」さまや「目論(もくろ)みなどを企(くわだ)てる」様子などを示す言葉です。
「どうにかして行動に移そうと工夫をする」または「実現しようとして一生懸命努力をする」などというニュアンスで使われており、「仕組む」ないし「算段する」などという語句とほぼ同様のニュアンスで用いられています。
「資する」と「図る」の違い
「資する」と「図る」の違いを、分かりやすく解説します。
「資する」と「図る」は、それぞれ微妙に異なる意味合いで使われている文言です。
「資する」は「あることを行う際に別のものを役立てる」という意味をもち、「図る」は「あることを行おうとしていろいろなことを考えながら計画する」などという意味で使用されています。
どちらもある行動や動作などに伴うアクションですが、ニュアンスや意味合いなどはそれぞれ異なっている文言と言えます。
「資する」の例文
・『ヘッジファンドに投資することはリスクを伴います』
・『研究を進展させる上でさまざまなものを資する必要があるでしょう』
「図る」の例文
・『便宜を図るのはお安い御用ですが、それ以上は手助けすることはできません』
・『タバコとお酒を止めて生活習慣の向上を図るべきです』
まとめ
「資する」と「図る」は、どちらの語句も計画や策などに係わる文言として使われていますが、もっている意味や使われている場面などは微妙に異なります。
使用する際にはそれぞれの細かい違いに気を付けてうまく使うようにしましょう。