この記事では、「私事で恐縮ですが」と「私事ですが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「私事で恐縮ですが」とは?
「私事で恐縮ですが」の「私事」は、自分個人のこと、私生活に関係したこと、といった意味になります。
また、「恐縮」には相手に迷惑をかける、相手からの行為に対し申し訳なく思う、恐れ入る、といった意味があります。
つまり、「私事で恐縮ですが」とは、「自分個人のことで申し訳ございませんが」と申し訳ない、迷惑をかけてしまう、といった意味として用いる表現方法になります。
例えば、「私事で恐縮ですが、明日、お休みをいただきたいです」などといった形で使用します。
「私事ですが」とは?
「私事ですが」は言い換えると「自分個人のことですが」「私生活に関係したことですが」「個人的な事柄ですが」などになります。
つまり、自分個人のこと話す際に使用する表現方法で、この言葉の中に申し訳ない、迷惑をかけてしまう、といった意味は含まれません。
例えば、「私事ですが、来月、結婚することになりました」の場合、結婚するという報告のみを意味します。
「私事で恐縮ですが」と「私事ですが」の違い
「私事で恐縮ですが」と「私事ですが」の違いを、分かりやすく解説します。
「私事で恐縮ですが」と「私事ですが」の違いは申し訳ない、迷惑をかけてしまう、といった意味が含まれるか、含まれないか、にあります。
相手に自分個人のことを話す際に申し訳ない、迷惑をかけてしまう、といった気持ちを込めたい場合は、「私事で恐縮ですが」を使用し、そのような気持ちがない場合は、「私事ですが」を使用することになります。
「私事で恐縮ですが」の例文
・『私事で恐縮ですが、妻の出産に伴い育児休暇を取得させていただきます』
・『私事で恐縮ですが、来月、退職することとなりました』
「私事ですが」の例文
・『私事ですが、午後から半休をいただいます』
・『私事ですが、その方とは昔からの知り合いです』
まとめ
以上のように、申し訳ない、迷惑をかけてしまう、といった気持ちを込める、込めない、によって使い分ける2つの言葉になります。