この記事では、「従う」と「順う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「従う」とは?
「従う」は「したがう」と読みます。
「従う」に使用されている「従」は「従事者」や「随従」「追従」「従業員」などに用いられる漢字で意味は、後について行く、つき従うもの、逆らわず言いなりになること、事に携わる、ある時を起点としてそれから、になります。
つまり、「従う」とは、「案内人に従う」のように後ろについて行くこと。
「流れに従う」のように沿う、辿ること。
「指示に従う」のように他の動きに順応すること。
「条件に従う」のように応じること。
「業務に従う」のように携わることなどで用いられる漢字です。
このように、広く用いることができる「従う」になります。
「順う」とは?
「順う」は「したがう」と読みます。
「順う」に使用されている「順」は「順番」や「順応」「順位」「席順」「順調」などに用いられる漢字で意味は、したがう、都合が良い、道筋に従って進む、です。
「順」には、道筋に従って進むといった意味があることから、「順う」は法律や慣習、意見などに逆らわずその通りにする、その通りに進む、といったニュアンスが強い言葉になります。
「従う」と「順う」の違い
「従う」と「順う」の違いを、分かりやすく解説します。
「従う」と「順う」は同じ意味を持つ言葉です。
そのうえで、一般的に広く使用することができる「従う」に対し、「順う」は、法律や慣習、意見などに逆らわずその通りにする、その通りに進む、といったニュアンスが強い言葉になります。
この点に違いがあります。
「従う」の例文
・『まずは、上司の指示に従うことで仕事を覚えることになりました』
・『知らない場所では案内人に従うことが大切です』
「順う」の例文
・『会社の指示に順う』
・『問題なく解決させるために相手の意向に全面的に順う』
まとめ
以上のように、「従う」と「順う」は同じ意味を持つ言葉です。
そのうえで、広く使用可能な「従う」に対し「順う」は、法律や慣習、意見などに逆らわずその通りにする、その通りに進むといったニュアンスが強いといった違いがあります。