元々準備していたことに合致するようなことが起こると、「おあつらえ向き」の状況ということになります。
この言葉は、考えてみればかなり持って回った言い方であることは予想がつきます。
それでは、この「おあつらえ向き」とはどういう意味でしょうか。
また、「うってつけ」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「おあつらえ向き」と「うってつけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おあつらえ向き」とは?
「おあつらえ向き」とは、何かの状況や状態にぴったり合うものがあるような時に使われる表現です。
カスタムメイドのように「あつらえた」もののように合っているということからきています。
「うってつけ」とは?
「うってつけ」とは、その状況にぴったり合うようなものに対して使う言葉です。
2つの木材に釘を「打って」「つけた」ような状態のことを言います。
「おあつらえ向き」と「うってつけ」の違い
「おあつらえ向き」と「うってつけ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かに条件がぴったり合うような状況のことを表す言葉であるのは同じですが、大きな違いがあります。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、その時にぴったり合うものが今現在の状況に合う場合は「おあつらえ向き」であり、過去や未来のぴったりな状況を表すのが「うってつけ」ということになります。
また、「おあつらえ向き」はネガティブなニュアンスで使うこともありますが、「うってつけ」に関してはポジティブなニュアンスがほとんどです。
「おあつらえ向き」の例文
・『他の人の幸せを見るのが大好きなあの人にとって、ウェディングプランナーは「おあつらえ向き」の仕事です』
・『あの人には、こちらで準備したドレスが「おあつらえ向き」です』
「うってつけ」の例文
・『この映画は、笑って、泣いて、感動する、映画好きには「うってつけ」のものです』
・『今日は雲一つない晴天で、ピクニックには「うってつけ」気候です』
まとめ
この記事では、「おあつらえ向き」と「うってつけ」の違いを、解説してきました。
ここまで解説してきたようん、これらの言葉に特徴的なのは、その状況を分析することから始まっているということです。
これは、「好き」とか「嫌い」とかのダイレクトな表現と違って、頭の回転も必要とする表現なのです。